憧れの海外トレッキングへ挑戦。ニュージーランドでミルフォードトラックを体験し、北島・南島の大自然や文化を満喫した9日間の旅を紹介します。
なぜニュージーランド?
「私にもできるかも」――背中を押してくれたのは、ある投稿。
以前から海外トレッキングに憧れつつも踏み出せずにいた。
そんな時SNSで目にしたのが勝間和代さんの投稿。
3泊4日で55kmのミルフォード・トラックを完歩したという事実に「私にもできるかもしれない」と大きな勇気をもらい、今回の計画が始まった。
「来年」の保証なんて、どこにもない
ニュージーランド行きは、決して順調に決まったわけではない。
本当は55km完歩プランに参加するつもりで、申込金まで支払い、準備も進めていた。
ところが催行人数に達せずツアーは中止。
その後も候補のプランが次々と消え、ニュージーランドのトレッキングシーズンが終わる3月が刻一刻と近づいていった。
「もう無理かもしれない……」
半ば諦めかけていた。
それでも、どうしても今年行きたかった理由がある。
昨年の夏、骨折をして一番楽しみにしていた登山シーズンを丸ごと棒に振った。
その経験で痛感したのは、「来年行ける保証なんて、どこにもない」ということ。
元気に歩けることも、ケガをしていないことも決して当たり前ではない。
だからこそ、行けるなら今年行きたい。
「来年まで待つ」という選択だけはしたくなかった。
最後に残された希望は、ペアで300万円を超えるJTB最高峰ツアー「カルテット」
夫は「さすがに高すぎる。今年は諦めて来年にしよう」と難色を示した。
それでも諦めきれず、「旅費は私が出すから」と説得した。
しかし、そのツアーもすでに定員5名が満員。
望みを託してキャンセル待ちを申し込んだ。
そして出発の約1か月前。
待ち続けた一本の連絡で参加が決まった。
まさに執念でつかみ取ったニュージーランドへの切符だった。
残念ながら当初目指していた55kmの本格トレッキングはかなわなかった。
歩いたのはミルフォードトラックのゴール地点・サンドフライポイントから逆走し、ジャイアントゲートまでを往復する体験コース。
それでも落胆はない。
「行けただけで十分」
その気持ちのほうがずっと大きかった。
海外トレッキングがどんなものなのか、自分に合うのか、装備や歩き方、現地の雰囲気まで体感できた。
今回の旅は、本番ではなく下見。
下見ができただけでも大きな収穫。
次こそは体力も気力も万全の状態で、本来目標だったミルフォードトラック55km完全踏破に挑戦したい。
今回のニュージーランドはゴールではない。
次の挑戦へつながる、大切な第一歩。
JTB最高峰ツアー「カルテット」で巡るニュージーランド9日間
北島ではマオリ文化や大自然を満喫し、南島では憧れのミルフォードトラックやマウントクック周辺でハイキングを楽しむ、見どころ満載のコース。
旅行会社:JTB
ツアー名:ニュージーランド周遊 北島と南島の文化体験&ハイキング9日間
旅程
3月19日(1日目)
成田空港から直行便でオークランドへ。
3月20日(2日目)
午前はバスで移動し、おしゃれなカフェでランチ。午後はワイトモ洞窟で幻想的なツチボタルを鑑賞。
宿泊:ミレニアム ロトルア
3月21日(3日目)
ロトルア観光。テ・プイアでマオリ文化に触れ、間欠泉などの地熱地帯を見学。アグロドームでは羊の毛刈りショーを見学。午後はワイマング渓谷をウォーキングし、続いてロトマハナ湖をボートでクルーズ。夜は「テ・パ・トゥ」でマオリ文化体験と伝統料理ハンギのディナー。
宿泊:ミレニアム ロトルア(連泊)
3月22日(4日目)
ロトルア空港からウェリントンを経由し、空路でクイーンズタウンへ。その後、テアナウへ移動。
宿泊:ディスティンクション テアナウ ホテル
3月23日(5日目)
午前は今回の旅のハイライト、ミルフォードトラック・ハイキングを体験。午後は世界遺産ミルフォードサウンドでフィヨルドクルーズを楽しむ。
宿泊:ディスティンクション テアナウ ホテル(連泊)
3月24日(6日目)
午前はクイーンズタウンを自由散策。ワイナリーでランチを楽しんだ後、マウントクックへ移動。
宿泊:ザ・ハーミテージホテル
3月25日(7日目)
午前はケアポイント・トラック、午後はレッドターンズまでハイキング。マウントクック国立公園の雄大な景色を満喫。夜はハーミテージホテルのゴージャスディナー。
宿泊:ザ・ハーミテージホテル(連泊)
3月26日(8日目)
テカポ湖へ移動し、「良き羊飼いの教会」を見学。その後、空路でオークランドへ。ランチはサーモン丼。夕食はレストランで名物クレイフィッシュを堪能。
宿泊:マリオットホテル・オークランド
3月27日(9日目)
オークランドから直行便で成田へ。思い出いっぱいのニュージーランド9日間を終え、帰国。


出発前に準備したこと
今回の旅は観光だけではなくトレッキングもあり、いつもの海外旅行とは違い、準備にひと手間かかった。
まず荷物は、預けるスーツケースと、ハイキングで使う登山ザックの2つを用意。登山靴やストック、レインウェア、防寒着など登山装備一式に加え、街歩き用の服も必要だったため、荷物はかなり多め。
荷物を減らすため着替えは最小限、宿泊したホテルのコインランドリーを利用。旅行中に3回洗濯をした。
ニュージーランドは自然環境を守るため検疫が厳しい国。登山靴やトレッキングポールは泥や植物の種子が残らないよう、出発前に念入りに洗浄・掃除をした。
通信手段は、eSIMアプリのトリファを利用。日本にいるうちに設定を済ませておいたので、現地到着後すぐにインターネットが使えて便利だった。
そのほかにも、
- ニュージーランド入国時の税関申告(NZTD)を出発24時間前にオンラインで登録
- 持参する日本のお菓子が持ち込み可能か事前に確認し、申告が必要なものをリストアップ
スムーズに入国できるよう事前準備を進めた。
「入国審査が厳しい」と聞いていたため、トレッキングシューズやトレッキングポールは丁寧に清掃。入国時に取り出しやすいようザックに入れて持参する予定だった。
ところが出発前日、添乗員さんから「今回のツアーは2時間程度の軽いハイキングなので、装備の検査はなく、スーツケースに入れて大丈夫」と案内を受けた。本格的な登山とは扱いが異なり、泥などの付着がなければ特別な申告も不要とのこと。
実際、トレッキングシューズやトレッキングポールを取り出して検査されることはなく、スムーズに入国できた。
トレッキングツアーで役立った便利グッズ
・ランドリー用ロープ・洗濯バサミ、洗濯用洗剤
・パジャマ
・ハブラシ
・ウエットティッシュ(おしぼりというものがない)
・日焼け止め、サングラス
・携帯トイレ
ランドリーロープと洗濯バサミは必携
コインランドリーに乾燥機はあるが、登山ウエアは乾燥機NG。ただし速乾素材なので、部屋干しでも比較的早く乾く。
汗をかいたウエアを何日も持ち歩きたくないので、トレッキング後はその日のうちに洗濯。部屋で干せるランドリーロープが大活躍。
マウントクックのハーミテージホテルでは、コインランドリーの利用時間が9時〜17時までと限られている。アクティビティが終わり次第、夕食までのわずかな時間を使って洗濯を済ませる必要がある。「夕食後にゆっくり洗濯しよう」と考えていると利用時間を過ぎてしまい、汚れた衣類を持ち歩くことになるため注意が必要。
日本旅館のような浴衣、ハブラシは基本的にない
パジャマは持参がおすすめ。冷房が効きすぎていたり、朝晩は冷え込むことも多いため、長袖・長ズボンが快適だった。翌日のトレッキングに備え、しっかり睡眠をとるためにもパジャマがあると安心。
基本的にどのホテルにも歯ブラシの備え付けはないので、忘れずに持参したい。
ウェットティッシュ多目に持参
ニュージーランドでは、高級ホテルでも日本のようなおしぼりが出ることはほとんどない。ウエットティッシュは多めに持参すると便利。手がベトベトになるクレイフィッシュを食べるときも、おしぼりは出てこないので重宝した。
紫外線対策が必須
ニュージーランドの大自然を歩くトレッキングでは、想像以上に紫外線の強さを感じた。
日差しがとても強く、山や湖周辺は日陰が少ない、日焼け止めクリーム、サングラス、帽子は必須アイテムだった。
携帯トイレ
使う予定がなくてもザックに入れておくことを強くおすすめしたい。
旅行中は普段より食べる量が増え、水分を多く摂ることも多い。そのせいでトレッキング中、思った以上にトイレが近くなり、いざという場面で困ることがある。
携帯トイレは「使わなければラッキー」くらいの気持ちで持っておくのがちょうどいい。本当に必要になったときの安心感は何ものにも代えがたい。
1つ100円ほどのシンプルなものでも十分役に立つが、約600円の高機能タイプは、緊急時でも素早く取り出しやすく、使用後のにおい漏れも防げるので安心感が段違い。備えとして考えれば、決して高い買い物ではない。

ミルフォードトラックで本当に役立った虫対策
ミルフォードトラックには、サンドフライという小さなハエのような虫がいる。刺されると夜中に目が覚めるほど強いかゆみに襲われることもあると聞き、刺されたときに傷をかき壊さないよう、旅行前にかゆみ止めパッチを日本で準備して出発した。
一方で、虫よけについては「日本のものは効きにくいので、現地で購入したほうがいい」と聞いていたものの、実際は忙しい行程で買い物をする時間はほとんどなく買うことができなかった。
長年ニュージーランドを案内しているベテラン添乗員さんが使っていた虫よけスプレー「リッチリッチ」を貸していただき、おかげで快適に過ごすことができた。後から聞くと「リッチリッチ」は日本でも購入でき、添乗員さん自身も愛用しているおすすめの虫よけとのこと。現地で買う時間はほとんどないため、次回は出発前に日本で準備して持参したい。
万が一刺されてしまった場合には、タイガーバームがおすすめとのこと。香港で販売されているリリーオイルも愛用しているそうで、日本で手に入りやすいものならキンカンもかゆみ対策として役立つそうだ。
さらにサンドフライは黒などの濃い色に寄ってきやすいといわれているため、ウェアはできるだけ明るい色を選ぶと安心。


買ってよかったと思ったおみやげベスト5
マヌカハニーキャンディ
いろいろなマヌカハニーキャンディを食べ比べた中で、一番おいしいと思ったのがこのパッケージの商品。
価格は14ニュージーランドドルと少し高めだが、それだけの価値を感じるおいしさ。自分用にも、おみやげにもおすすめ。

缶入りバター
酪農が盛んなニュージーランドは、乳製品のおいしさも魅力のひとつ。
缶入りバターは常温で日本へ持ち帰ることができ、賞味期限も未開封で約2年と保存にも便利。パンに塗るのはもちろん、料理やお菓子作りにも活躍する、おすすめのおみやげ。

マヌカハニー
ニュージーランドのおみやげといえば、やはりマヌカハニー。
抗菌作用で知られ、健康志向の人へのおみやげにも人気がある。種類やグレードが豊富で価格も幅広いので、用途や予算に合わせて選べる。
濃厚で独特の風味があり、パンやヨーグルトに合わせたり、料理や飲み物に加えたりと楽しみ方もいろいろ。小さな瓶でも満足感があり、ニュージーランドらしさを感じられるおみやげ。

クッキーモンスター
ニュージーランドのおみやげとして人気のクッキー。
外側はほどよくサクッとしているのに、中はしっとり。一般的なクッキーとは違う独特の食感が魅力で、一度食べるとクセになるおいしさ。
コーヒーや紅茶との相性も抜群で、かわいらしいパッケージもおみやげ向き。自分用にも、配る用にもおすすめ。

エスプレッソ用ミニマグカップ
ニュージーランドはカフェ文化が根付いたコーヒー好きの国。街のカフェでは、バリスタが丁寧に淹れるエスプレッソやフラットホワイトを楽しむ人が多く、コーヒーは日常に欠かせない存在。
そんなコーヒー文化を感じられるおみやげとしておすすめなのがマグカップ。
旅の思い出と一緒にニュージーランドらしい「コーヒーを楽しむ時間」も持ち帰れる素敵なおみやげ。

旅行の様子
3月19日 木曜日(1日目)

愛知県 晴れ/気温13℃
いよいよ憧れのニュージーランドへ出発の日。
中部国際空港セントレアから成田空港へ向かい、そこから直行便でオークランドへ。
移動だけで丸一日を要する長旅のスタート。
これから始まる大自然との出会い、そして念願だった海外トレッキングへの期待を胸に、ニュージーランド9日間の旅が始まった。

まずは出発前にセントレアで腹ごしらえ。
飲食店がたくさん並ぶセントレアは、毎回どのお店にするか迷ってしまう。
今回選んだのは、魚錠のランチ海鮮丼。
新鮮な海の幸を味わい、これから始まる長旅に向けてエネルギーをチャージした。

離陸後、最初のドリンクサービスが始まると、「本当に出発したんだ」と実感が湧いてくる。
ケガや病気をすることなく、この日を迎えられたこと。予定どおり旅に出られたことへの安堵感。
飛行機が離陸したこの瞬間が、毎回いちばんホッとできる時間。

ニュージーランドと日本の時差は通常3時間。日本が12時なら、ニュージーランドは15時になる。
この時期はサマータイムが実施されているため時差は4時間。日本が12時のとき、ニュージーランドは16時。
成田からオークランドまで、空路で約10時間30分(機中泊)

20:00 機内で夕食(すきやき丼)

機内では、わが子おすすめの映画「ひゃくえむ」を鑑賞。
おすすめされなければ出会わなかった作品。
長時間フライトの中で、思いがけず心に残る時間になった。

長時間のフライトでは、体内時計も食事のリズムも少しずつ日本時間から離れていく。
機内で朝食が配られたのは、日本時間で午前3時ごろ。
さすがに食欲はなかったが、到着後は次の食事まで時間が空くため、少しだけ口にすることにした。
旅先で元気に動くためにも、機内での食事も大切な準備のひとつ。
3月20日 金曜日(2日目)

オークランド天気:晴れ
9時28分、オークランド国際空港に到着。
長時間のフライトを終え、ついにニュージーランドの地へ。

ニュージーランドドルは念のため4万円分両替して持参したが、実際にはほとんど出番がなかった。
驚いたのは、コインランドリーまでもがタッチ決済対応だったこと。
現金を使う場面はほぼなく、便利さに驚かされた。
結局、旅の最後には残ったニュージーランドドルを使い切るため、少し無理をしてお土産などを購入。
日本へ持ち帰ることなく、最後の最後で現金を旅の思い出に変えた。

オークランドからワイトモまでは約80km、バスで約2時間20分の移動。
今回のツアーは添乗員さん含めて10名以下という少人数。
ゆったりとした大型バスでの移動は、まさにJTB最高峰ツアー「カルテット」ならではの贅沢な時間だった。

車窓に広がるのは、どこまでも続く牧草地。
牛や馬がのんびり過ごす牧歌的な風景が次々と現れ、ニュージーランドらしい大自然を感じながらの移動となった。
Hamilton Gardens でおしゃれランチ
最初に訪れたのは、おしゃれなカフェ「ハミルトンガーデン」
アフタヌーンティースタンドには、サンドイッチや菓子パンなどのお食事系と、ケーキなどのスイーツ系が盛り付けられ、それぞれ好みのドリンクを注文。見た目も華やかで、旅気分が一気に高まった。






海外旅行に行くと、観光と同じくらい楽しみなのが現地の物価チェック。「これ、日本ならいくらくらいかな?」と、つい値札を見比べてしまう。
想像以上に壮大だった鍾乳洞と、不思議な土ボタルの世界
14:00 ワイトモ・グローワム鍾乳洞に到着。
ワイトモ洞窟は、ニュージーランドを代表する観光名所のひとつ。約3,000万年前に石灰岩が長い年月をかけて浸食されてできた鍾乳洞で、無数のツチボタル(グローワーム)が生息する幻想的な景観で知られている。
外は強い日差しが照りつける暑さだったが、一歩洞窟へ足を踏み入れると、ひんやりとした空気に包まれた。地上とはまるで別世界。暑さを忘れさせてくれる、神秘的な空間が広がっていた。
この洞窟の最大の見どころは、天井一面に輝くツチボタル。まるで満天の星空を眺めているような幻想的な光景。
まず驚いたのは、鍾乳洞のスケールの大きさ。天井から垂れ下がる鍾乳石は圧巻で、わずか1cm成長するのに約300年かかると聞き、その巨大な鍾乳石がどれほど長い年月をかけてできたのか想像もつかなかった。
一方で、地面から上へ伸びる石筍(せきじゅん)もあり、長い年月をかけて上下がつながると、一本の柱になることもあるそうだ。自然が何万年、何十万年という時間をかけて作り上げた景色に圧倒された。
この洞窟最大の見どころが土ボタル。真っ暗な洞窟の天井一面に青白い光が広がり、まるで満天の星空や無数のLEDライトが輝いているようだった。「これが虫なの?」と思うほど幻想的で、その美しさには思わず息をのんだ。
しかし、その美しい光の正体を知ると少し複雑な気持ちになる。
土ボタルは光るだけではなく、光っている場所から20cmほどの長い糸を何本も垂らしている。その糸は粘着性があり、飛んできた虫を捕まえるための罠なのだ。
ライトで照らして見せてもらうと、その糸が天井から無数に垂れ下がっていて、まるでよだれのよう。幻想的な光景とは対照的に、正直なところ少し気持ち悪さも感じてしまった。
ボートに乗って土ボタルを眺める時間は真っ暗なので、その糸は見えない。だからこそ美しい景色だけを楽しめるのだが、「今、この頭上にはあの粘着の糸が何本も垂れ下がっているのか」と思うと少し複雑だった。途中で天井から水滴がポタッと落ちてきたときは、「水だよね……?」と少しドキッとしてしまった。
洞窟内は写真撮影が禁止されているため、この幻想的な景色を写真で残せないのは残念だった。実際に目で見た土ボタルの美しさは、写真では伝えきれないほど印象的な体験だった。




洞窟内は撮影禁止。
ツチボタルを見上げているような合成写真を撮影してもらえるサービスがあり、有料だったが記念に購入した。

ニュージーランド到着後、最初の宿泊地ロトルアへ向けてバスで移動。約140km、約1時間50分の道のりを進むにつれ、窓の外にはどこまでも続く牧草地が広がった。なだらかな丘陵と緑の草原が織りなす風景はニュージーランドならでは。
ホテル「ミレニアムロトルア」

18:00 ホテルミレニアムロトルアに到着
ニュージーランドの3月は日本とは季節が逆で秋。赤や黄色に色づいた木々が彩りを添え、美しい紅葉の景色が広がっていた。


ホテル「ミレニアムロトルア」のお部屋
日本を出発した1日目は機内泊。長時間の移動を経て、2日目にしてようやくホテルへ到着した。


ホテル内はWi-Fi無料、パスワードの入力も不要。
夕食までの時間に、なんと2日ぶりのシャワータイム。長旅の疲れや機内での窮屈さも、温かいシャワーを浴びることで一気にリフレッシュできた。


コインランドリー
クレジットカードで支払い、タッチ決済のみ、現金不可。
洗濯機6ドル、乾燥機6ドル、洗剤4ドル


夕食
ニュージーランドに到着して初めての夕食。
最初に運ばれてきたのは、ムール貝のスープ。見た目は美味しそうだったが、思っていた以上に辛くてびっくり。
まだ食べている途中なのに、スタッフさんから「お皿を下げてもいいですか?」と何度も確認される場面が……。まだ食べてるよ〜!と思いながら、海外らしいスピード感に少し戸惑った一幕だった。
メインのラムステーキは、クセがあると思っていたイメージを覆すほど柔らかく、とても美味しかった。デザートのアイスとフルーツは想像以上の大きさで「こんなに食べられるかな?」と心配したものの、気づけばペロリと完食。
旅の初日の夕食から、ニュージーランドの食の魅力をたっぷり味わうことができた。






3月21日 土曜日(3日目)
ロトルア天気:晴れ 気温12℃ フリースを着ても寒い
スケジュール:
午前中 ロトルア観光で「テ・プイア」と「アグロドーム」へ入場
午後 ワイマング渓谷をトレッキング
夜 「テ・パ・トゥ」へ入場しマオリ文化とハンギディナー
ロトルアは北島の中心部にある地熱地帯。古くから地熱を利用した保養地として発展し、温泉や間欠泉など見どころがたくさんある。また、先住民であるマオリの文化が色濃く残る地域でもある。
朝食ビュッフェ
地下階にあるレストランでビュッフェスタイル。レストランの隣にはプールもあり、開放的な雰囲気の中でお食事。
並んでいる料理はどれも美味しく、特に印象に残ったのはパンと乳製品のおいしさ。
目の前には多種多様な料理が並び、あれもこれも食べたくなるほど。旅行の目標「食べ過ぎない」を意識しながら朝食を楽しんだ。
外国人の他宿泊者から英語で話しかけられ、全く聞き取りできず「I Don’t understand…but thank you」を繰り返しすしかねぇツラ…(涙)
ティーが「チー」って聞こえる(笑)











テ・プイア
ロトルア観光では「テ・プイア」を訪れた。テ・プイアにはさまざまな見どころがあり、まずは映像を鑑賞し、ニュージーランドの先住民・マオリの文化や歴史について学ぶところからスタート。



次に訪れたのは、湯気がもうもうと立ち上る間欠泉を横目に進んだ先にあるキーウィ保護センター。ニュージーランドの国鳥・キーウィを保護・飼育している貴重な施設。
キーウィは、マオリの人々にとって特別な存在であり、ニュージーランドを象徴する鳥として大切にされている。飛ぶことはできず、1日の大半となる約20時間を眠って過ごす一方、活動を始めると、がっしりとした脚で地面を素早く駆け回る。その姿はニワトリよりもひと回り大きく、どこか「小さなダチョウ」のよう。丸い体に細長いくちばしという愛らしい姿も印象的だった。
絶滅が危惧されているため、見学した保護センターではキーウィの生態を守る目的で施設内の撮影が禁止されており、残念ながら写真はない。暗い環境の中で静かに歩き回る姿を間近で見ることができた。


国内最大規模を誇る間欠泉。約30分おき、1時間に2回ほど勢いよく噴き上がり、その高さは最大30mにも達する。
轟音とともに立ち上る熱湯と湯気は想像以上の迫力。地球のエネルギーを間近で感じられる絶景。



続いて訪れたのは美術工芸学校。彫刻や織物など、マオリに受け継がれてきた伝統工芸の実演を見学した。熟練の職人による繊細な手仕事を間近で見ることができ、その技術の高さに見入ってしまった。ここは工芸品の制作・販売だけでなく、若手の伝統工芸技術者を育成する教育施設も併設されており、伝統文化を次世代へ受け継ぐ大切な役割を担っている。
木彫りや伝統工芸の技術を次世代へ受け継ぐため、職人を育てながら雇用も生み出す仕組みが整えられている。伝統文化を守るだけでなく、それを仕事として未来へつないでいくニュージーランドの取り組みは、とても印象的だった。
90分間のツアーは終始オールイングリッシュ。聞き取れた単語は「Kiwi」と「Thank you」くらいで、あとは完全に呪文。ガイドは終始熱弁を振るっていたが、その情熱だけは十分伝わってきた。内容は最後まで一度も理解できなかった。











その後はアグロドームを訪れ、名物の羊ショーを見学した。熟練のスタッフが見事な手さばきで羊の毛を刈り上げるシープシアリングは、スピードと正確さに思わず見入ってしまうほど。ショーでは、ニュージーランドで飼育されている19種類もの羊が紹介された。イヤホンを使えば日本語の解説も聞くことができ、羊の種類や特徴を詳しく知ることができる……はずだった。
そこに立ちはだかったのが長旅の疲れ。興味はある、聞きたい気持ちもある。でも体がついてこない。イヤホンから流れる日本語解説を聞きながら、何度も睡魔に襲われては意識が遠のく。
「これは貴重な話をしている!」と思って目を覚ますものの、数分後にはまたウトウト……。結局、羊の種類よりも自分の眠気との戦いの方が印象に残るショーとなった。旅の疲れ恐るべし。
さらに、牧場犬シープドッグが羊を巧みに誘導し、柵の中へ追い込むデモンストレーションも披露された。飼い主の合図だけで的確に羊を動かす姿は見事で、その高い能力と牧場で欠かせない存在であることを実感した。






ランチ
羊ショーを楽しんだ後は、お待ちかねのランチビュッフェ。これがまたすごかった!
ここで驚いたのは大陸からの団体客の勢い!とにかくグイグイ前に出る割り込みは当たり前。食事中も大きな話し声が絶えない。日本との文化の違いを強く感じた瞬間だった。
さらに衝撃だったのが、トレッキング後の靴洗い。
水道で靴を豪快に丸洗いする人が続出。ズボンまでびしょ濡れになっている人もいて、「その後どうするんだろう?」と不思議だった。靴もズボンもずぶ濡れのまま平気な様子には驚かされた。






ワイマング渓谷
午後は「ワイマング渓谷」にてウォーキング。気温20℃。
渓谷をフルコースで歩くと全長約4kmのトレッキングコース。園内には便利なシャトルバスが運行されており、途中3か所のバス停から乗り降りすることができる。
今回は、まずインフェルノ火口湖を目指してトレッキング。大自然の中を歩いた後は、シャトルバスでロトマハナ湖のボート乗り場へ移動した。その後は湖上クルージングを楽しみ、終了後は再びバスに乗ってビジターセンターへ戻るルートを利用。



トレッキングコースの見どころ

サザンクレーター
森の中に静かにたたずむ神秘的な湖

フライパン湖
世界最大級の温泉湖。平均水温は55℃。
水面から泡が立ち上がり、まるで沸騰する鍋のような迫力。

インフェルノ火口湖
鮮やかなミルキーブルーの湖。水温は80℃
フライパン湖と地下でつながっており、水位が連動していると考えられている。
ロトマハナ湖クルージング
トレッキング後は、ロトマハナ湖で約45分のクルージング。
湖上から眺める景色は、噴火によって形づくられた荒々しい地形が広がり、陸上から見るのとはまた違った迫力があった。静かな湖面を進みながら、長い年月をかけて変化してきた大自然の力を感じることができる。
湖にはブラックスワン(黒鳥)をはじめ、さまざまな野鳥が生息しており、雄大な景観だけでなく豊かな生態系も楽しめた。
船内では運転手による英語の解説が続く。内容はほとんど理解できない……。身振り手振りを交えながら熱心に説明する姿から、その土地への思いと情熱はしっかり伝わってきた。
さらに添乗員さんの補足説明のおかげで、噴火によって大きく姿を変えたロトマハナ湖の歴史や、この地域に残る自然の物語をより深く知ることができた。英語の壁は厚かったが、心に残るクルージングだった。







テ・パデゥ
夜は「テ・パデゥ」にてマオリ文化体験と伝統料理のハンギ料理のディナー。










ハンギ料理のディナー
ハンギとは、ニュージーランド先住民族であるマオリに伝わる伝統的な調理法。地面に掘った穴に熱した石を入れ、その上に肉や野菜を並べ、葉や布で包んで土をかぶせ、数時間かけてじっくり蒸し焼きにする料理。
ゆっくり火を通すことで、食材の旨みが引き出される。ラムやチキン、ビーフなどの肉料理は驚くほど柔らかく、じゃがいもやにんじんなどの野菜は自然な甘みが感じられる。ほんのりとした燻製のような香りもあり、シンプルながら奥深い味わい。



















驚き!!
旅の中で意外な場面に遭遇した。
レストランで食事中、日本から同行してくれている添乗員さんが、なんとカバンをイスに置いたまま店内を移動していた。
「えっ、大丈夫なの?」
置き引きなどの心配が先に頭をよぎり、こちらの方がハラハラしてしまった。
治安が良いニュージーランドだからなのか、それとも慣れによるものなのか……。
「さすがに財布やパスポートなど大事なものだけは身につけているのだろう」と思っていたら、まさかの財布までカバンの中。
私はというとパスポートは肌身離さず、カバンも常に抱えたまま。海外旅行初心者丸出しの警戒態勢。
この温度差には本当に驚いた。
旅に慣れている人の余裕なのか、それともニュージーランドの治安の良さなのか……。とにかく、私にはまだその境地にはたどり着けそうにない。
3月22日 日曜日(4日目)
ロトルア くもりのち雨 気温13℃
スケジュール:
空路でロトルアからウェリントンへ
ウエリントンで乗り継ぎクイーンズタウンへ
クイーンズタウンからバスにてホテルへ
朝食(ホテル ミレニアムロトルア)



移動の一日、空路にてロトルアからウェリントンへ。所要時間は約1時間15分。








ウェリントン くもり 9~16℃
空港内には、映画ロードオブザリングのセットが飾られている。



空港でランチ、何を食べようか迷った。いろいろあるんだもん。
ランチのあとは空路でクイーンズタウンへ 所要時間約1時間25分












クイーンズタウン到着 くもり 気温7~19℃。
クイーンズタウンの空港を出た瞬間、まず目に飛び込んできた景色に圧倒された。
雄大な山々と美しい湖に囲まれたその風景は、まさに「女王の住む町」と呼ばれるにふさわしい美しさ。空港からホテルへ向かう時間、あまりの景色の素晴らしさに、ホテルへ到着するまでバスの車内から写真を撮り続けたほど。



ホテル「DISTINCTION HOTEL TE ANAU」




とってもオシャレで快適なホテルだった。




コインランドリー
使い方がむずかしい、コインを入れてガシャンと挿入するタイプ。
トレッキングありの旅行は汗をかくのですぐにでも洗濯したい、コインランドリーはありがたい。


ディスティンクションホテルのディナー








3月23日 月曜日(5日目)
天気は一日中快晴、気温7~17℃
いよいよお待ちかね旅行のメインイベント、ミルフォードトラック体験。
お天気にも恵まれた。
スケジュール
午前 小型船でサンドフライへ(トレッキング開始ポイント)
ミルフォードトラックの一部をハイキング
午後 ミルフォードサウンド・クルーズ 船内でお弁当
スーパーマーケットなどを散策
夕食はテイクアウトをホテルのお部屋で
朝6:00朝食が配布され、ホテルの部屋で食べた。量が多かったので食べきれないものは冷蔵庫へいれておいた。


ミルフォードサウンド ビジターセンター


あの大きい船で行くのかと思いきや、お迎えへに来たのは小型の水上タクシーだった。




ミルフォードトラック
◾️コース概要
・歩行距離10.6km
・歩行タイム3時間41分(休憩含む)
・累積標高差 のぼり340m/くだり347m
・ルート サンドフライ登山口スタート、ジャイアントゲートフォール(滝)までの往復
念願のミルフォードトラック、トレッキングが実現!
本来は全長55kmを3泊4日で歩くコースだが、今回はその一部、ゴール地点からスタートし、見どころを凝縮した半日トレッキングを体験した。
体験コースとはいえ、スケールは想像以上に壮大で、美しさに圧倒される。ほんの一部しか歩いていないにもかかわらず、「世界一美しいトレイル」と称される理由を実感することができた。
ミルフォードトラックを目指したのは昨年12月に勝間和代さんの投稿を見たことがきっかけ。そこから紆余曲折を経て、ついにこの地に立つことができた。
あらためて感じたのは、「動ける身体は何よりの財産」ということ。若い頃には当たり前すぎて気づけなかったが、この経験を通して強く実感している。
子どもたちにも伝えたい。
お金よりも何よりも、すでに君たちは“最高の財産”を持っているんだよということを。










本日の目的地 Giants Gate Bridgeに到着





YAMAPを見ていると、Lake Adaへ向かう分岐を発見。せっかくなので足を延ばしてみることにした。
湖に着くと、池の向こうには渦を巻くような独特の山容をした大きな山がドーンとそびえ立ち、その迫力に思わず見入ってしまう。少し寄り道をしただけだったが、この景色を見られただけでも来た価値があった。
一方で、小さな虫が次々とまとわりついてくる。「これがサンドフライか!」と初めて実感した瞬間だった。どうやら水辺の近くに多くいるようで、立ち止まっているとあっという間に集まってくる。
景色を写真に収めると、サンドフライの歓迎を受け続ける前に早々と退散。短い滞在だったものの、印象に残る景色とサンドフライの洗礼を一度に体験したLake Adaだった。



出発地点の桟橋に戻り、水上タクシーの到着を待つ。
水辺に近いこともあり、サンドフライが顔の周りを大量に飛び回る。せっかく日本から持参した防虫ネットを試してみようと、顔にかぶってみた。
確かに虫は気にならなくなったものの、待ち時間はそれほど長くない。結局のところ、この程度ならネットまでは必要なかったかもしれない。「一度使ってみた」という経験ができた。







ミルフォードサウンドのクルージング
今回の旅のハイライトのひとつが、このミルフォードサウンドのクルージング。切り立つ断崖と幾筋もの滝が次々と現れ、どこを見ても圧倒される景色ばかり。写真では伝わりきらないスケール感があり、実際に船に乗ってこそ味わえる感動だった。








トレッキング前に配布されたランチ弁当。食べる時間がなかったので、クルージングの船内で食べた。




この日の夕食は自由だったので、まずはスーパーマーケットへ。店内をゆっくり見て回り、お惣菜や気になる食材を購入した。
その後はフィッシュアンドチップスのお店でテイクアウトし、ホテルの部屋でのんびり夕食。外食もいいけれど、部屋でくつろぎながら食べる時間も旅の楽しみのひとつ。
ニュージーランドのスーパーマーケットは品ぞろえがとても豊富で、日本では見かけない商品もたくさん並んでいる。何を買おうか迷いながら店内を歩くだけでも楽しく、観光とはまた違った、その土地の暮らしを感じられるお気に入りの時間になった。
スーパーでは、マヌカハニーなどのお土産も購入した。空港や観光地のお土産ショップでも見かける商品が並んでいるが、同じものでもスーパーのほうが手頃な価格で買えることが多い。
















3月24日 火曜日(6日目)
テアナウ 天気くもり 気温10~20℃
スケジュール:
午前 バスにてギブストンバレーへ
途中クイーンズタウン散策
ワイナリーデランチ
午後 マウントクックへ
宿泊 ザ・ハーミテージホテル泊。
クイーンズタウン散策
マウントクックへ向かう途中、クイーンズタウンの街を少し散策した。
滞在時間はあまり長くなかったものの、街並みを歩きながら雰囲気を味わい、気になった景色を写真に収め、お土産探しも楽しんだ。
湖と山に囲まれた美しい景観に、おしゃれなショップやカフェが立ち並び、歩いているだけでも心地よい街。今度訪れる機会があれば、時間をかけてゆっくり散策してみたいと思わせてくれる場所だった。



ワイナリーでランチ
白身魚のミルクバターソース煮と、ナイフを入れるだけでほろほろと崩れる骨付き肉の料理。どちらも素材の美味しさが引き立つ味わいだった。
普段は美容と健康を考えてアルコールは飲まないが、せっかくワイナリーを訪れたので、おすすめのワインを一杯いただくことにした。
料理との相性は抜群で、久しぶりに味わうワインがより一層おいしく感じられる。ゆったりとした雰囲気の中で楽しむ食事は特別感があり、今回の旅を振り返ってみても、一番印象に残る食事になった。












フルーツショップでトイレ休憩。
店内には色とりどりのフルーツが並び、日本ではあまり見かけない品種も多く、思わず足を止めてしまう。おやつ用に、小さなキウイとプラムを購入した。






トイレ休憩で立ち寄った場所からマウントクック見えたー



THE HERMITAGE HOTEL ザ・ハーミテージホテル
お部屋からマウントクックが見える




ハーミテージホテル室内







ハーミテージホテルのビュッフェ







うまく撮影できなかったが、星がとても美しかった。



3月25日 水曜日(7日目)
天気快晴 気温6~13℃
スケジュール
午前 ケアポイントへハイキング
午後 レッドターンへズへハイキング
夕食 ゴージャスディナー
宿泊 ザ・ハーミテージホテル



ケアポイントへハイキング
■コース概要
・歩行距離:約5.8km
・累積標高差:約156m
・所要時間:約3時間(休憩込み)
・難易度:初心者向け(ゆるやかで歩きやすい)
・ハーミテージホテルをスタートする往復コース
■見どころ
歩き始めからずっと絶景が続く贅沢ルート
正面にはアオラキ(マウントクック)、
横にはマウントセフトンの切り立った岩壁と氷河。
時折、雷のような音とともに氷河が崩れ落ちる音(雪崩)も聞こえる大迫力の自然。
ゴールのケアポイントには展望デッキとベンチあり。
ここからは
・ミューラー氷河湖
・マウントクックの山々の雄姿
を一望できる圧巻のパノラマ



日陰がほとんどないため日焼け対策必須






このあたりは映画「ロード・オブ・ザ・リング 」のロケ地になっている。



■ケアポイントの名前の由来
「Kea(ケア)」=ニュージーランド固有の高山性オウム
+「Point」=展望地点
人懐っこく賢い鳥で、このエリアを象徴する存在らしい。



■ミューラー氷河湖
ミューラー氷河湖から流れこむ水により形成された。氷河が削った微細な岩粉が混ざりミルキーブルー色



ニュージーランドには約3,000m級の山が19座あり、
中でも
・セフトン山(3,151m):氷河が崩れる音が雷のように響く
・アオラキ(3,724m):マオリ神話では「空の神の息子」
など、スケールの大きな山々を望むことができた。
この地域の川は地表に水が少なく、地下を水が流れているのも特徴的。氷河が削った石が流され、やがて湖ができ、その縁が盛り上がってできた地形がケアポイントとのこと。


レッドターンズヘハイキング
■コース概要
・歩行距離:約4.4km
・累積標高差:のぼり376/くだり380
・所要時間:約2時間20分(休憩8分込み)
・ずっと階段
・ハーミテージホテルをスタートする往復コース
■みどころ
ハーミテージホテルから約1時間で見晴らし台へ。
ここからは谷、村、そしてアオラキ(マウントクック)を一望できる絶景のパノラマ。
ピークには名前の通り、赤い水草が浮かぶ小さな池(ターン)があるのが特徴。
周囲は遊歩道になっていて、ぐるっと歩くことも可能。
■「tarns」とは?
氷河によってできた小さな湖(氷河湖)のこと。
山の上や高地にある静かな池を指し、ニュージーランドやイギリスでよく使われる言葉。
■注意点・装備
・日陰がほぼないため日焼け対策必須
・階段が続くので想像以上に体力消耗












「短時間でこの絶景」はかなり満足度高め。
階段はきついけど、その先のご褒美がしっかり待ってるコース。











■コインランドリー(ハーミテージホテル)
9:00から17:00に使用できる。
トレッキング終わったらすぐに洗濯しないと間に合わない!
ハーミテージホテルの豪華ディナー





3月26日 木曜日(8日目)
スケジュール
午前 バスにてレイクテカポ「良き羊飼いの教会」へ
ランチ 地元の絶品サーモン丼
午後 空路にてオークランドへ
夕食 レストランでクレイフィッシュ堪能
宿泊 マリッオットホテル
レイクテカポ






ランチ 絶品サーモン丼
なんてことない、ごく普通のサーモン丼。
旅の最後に味噌汁と温かい緑茶と一緒に運ばれてきたその一杯は、心から「おいしい」と思えた。
もし旅の初日に食べていたら、きっとここまで感動することはなかっただろう。洋食が続き、そろそろさっぱりした和食が恋しくなっていた、その絶妙なタイミングだったからこそ、何気ないサーモン丼が特別なごちそうに感じられた。





空港で食べようとメニューを見てびっくり。
ハンバーガーのセットが3,000円以上もするなんて…。「さすが海外」と思わず値段を二度見してしまった。
海外へ行くたびに物価の高さを実感する。日本でも「物価が上がった」と感じることは多いけれど、海外の価格を目の当たりにすると、日本はまだまだ手頃な価格で楽しめる国なんだなと思えてくる。
もちろん給料や物価水準が違うので単純に比べることはできないが、海外へ出ると、日本の良さを再発見する。






やっと出会えた、クッキーモンスター。
機内で配られるおやつとして人気だと聞いていたので、毎回「今度こそかな?」と密かに楽しみにしていた。でも、なかなか巡り合えず…。
そして旅の最後のフライトで、ついに登場!
「やっと会えた!」と思わずうれしくなった。おいしかったのはもちろんだけれど、最後の最後に期待していたものに出会えたことが、旅の締めくくりにぴったりの小さなサプライズになった。

マリオットホテル
旅の最後に宿泊したのは、オークランドのマリオットホテル。
ロビーに入った瞬間から高級感が漂っていて、「これがマリオットか…!」と圧倒された。
部屋も広くて設備も充実していて、さすが高級ホテルという快適さ。でも庶民の私には、あまりにも豪華すぎて少し落ち着かない(笑)
「ここまで豪華じゃなくても十分なんだけどな」と思いつつも、こんなホテルに泊まる機会はなかなかないので、しっかり非日常を満喫させてもらった。
旅の締めくくりにふさわしい、贅沢な一夜だった。








海鮮レストラン
旅の間はずっと天気に恵まれていたのに、最後の最後でまさかの土砂降り。
夕食はマリオットホテルから徒歩10分ほどのレストランだったが、タクシーはなかなかつかまらず、傘を差して歩いて向かうことになった。
ところが雨は横殴り。普通の傘ではびしょ濡れになるのは目に見えていたので、迷わず登山用のレインウェアを上下とも着用、結果的にこれが大正解だった。
雨に濡れたまま冷房の効いたレストランへ入れば、一気に体温を奪われて体調を崩してしまうこともある。登山では「濡れないこと」「体を冷やさないこと」が基本だが、その知識と装備が海外旅行でも役に立った。
登山は山を歩くためだけのものではなく、こんな場面でも自分の身を守ってくれる。改めて登山を続けてきて本当によかったと思えた出来事だった。







3月27日 金曜日(9日目)
翌朝は、マリオットホテルの朝食ビュッフェへ。
高級ホテルだけあって、料理の種類も豊富で、一つひとつのクオリティも高い。朝からつい食べ過ぎてしまうほど、どれもおいしかった。
旅の途中はいろいろと思うこともあったけれど、最後にこんな豪華でおいしい朝食をいただくと、不思議と「終わりよければすべてよし」という気分になってしまう。
きっと旅行会社も、そのあたりは計算済みなのだろう(笑)
最後に最高のホテルと朝食で締めくくられると、「いい旅だったな」と思えてしまう。まんまと旅行会社の思惑にハマってしまったけれど、それも含めて楽しい旅の思い出になった。















オークランドから成田への直行便 機内食



17時ごろ成田着。
東京駅でお弁当を買い、新幹線で愛知へ。
行きは成田までの国内線が取れたので無料で移動できたけれど、帰りはセントレア便の空席がなく、新幹線で帰ることに。
ツアーでは「成田までの往復移動は旅行代金に含まれる」と案内されていたものの、希望便の予約が取れない場合は自己負担になるらしい。
新幹線代は片道約1万円。
海外旅行全体の費用を考えれば「そのくらい誤差だよ」と思える人が、このツアーを利用するんだろうな(笑)。
……ちなみに私は、しっかり気になるタイプです(笑)


ジェルネイル ニュージーランドデザイン
出発前に、ニュージーランドをイメージしたジェルネイルをオーダーした。
完成したと思ったら、なんと国旗の南十字星を描き忘れていたことが判明。後から星を描き足してもらい、青空が広がるニュージーランドらしいデザインに仕上がった。
施術中はネイリストさんと投資や美容の話で大盛り上がり。あまりに話が楽しくて、目の前でネイルが完成していく様子を見ていたにもかかわらず、お互い最後まで星がないことにまったく気づかなかった。
結果的には、ちゃんと国旗らしさも加わり、旅にぴったりのお気に入りネイルになった。

ニュージーランドの国旗は、青い地に左上のイギリス国旗(ユニオンジャック)、そして右側に4つの赤い星(南十字星)が描かれたデザイン。
青色はニュージーランドを囲む広い海と澄んだ空を表し、左上のユニオンジャックはイギリスとの歴史的なつながりを象徴している。右側の4つの星は、南半球の夜空に輝く南十字星で、ニュージーランドが南太平洋に位置する国であることを示している。

人生を豊かにする財産とは?
3月末に旅立ち、気づけばもう8月初旬。たった9日間の旅だったのに、このブログを書き終えるまで約4か月もかかってしまった。それだけこの旅は内容が濃く、思い出が多かったということなのだと思う。
出発まで約1か月前の時点でツアーの催行が決まり、そこから怒涛の準備が始まった。
海外トレッキングは初めて。何を持って行けばいいのか、洗濯はどうするのか、靴やストックはどこまできれいにしておけばいいのか。万が一スーツケースが届かなかった時でも歩けるように、最低限のトレッキング装備はザックに入れて機内へ持ち込んだ。
ネットやブログを読み漁り、不安を一つずつ解消しながら迎えた出発の日。振り返れば、準備期間も旅の一部だった。
旅行中は時間を無駄にすることなく、とことん楽しんだ。そして、それができたのは体力があったからだと強く感じた。
体力がなければ疲れてしまい、楽しめるものも楽しめない。普段から登山を続けてきて本当によかったと思えた。
ミルフォードトラックでは、けがで歩けなくなってしまった人や、体力不足で途中から動けなくなった人を見かけた。そんな場面を目の当たりにし、お金ではどうにもならない世界があることを知った。
人生で本当に財産になるものは何だろう。
私が今回たどり着いた答えは、「体力」だった。
体力があれば、限られた時間の中でもたくさんの景色を見られる。行きたい場所へ行ける。おいしいものを食べ、旅を心から楽しめる。人生の選択肢そのものが広がっていく。
今回、55kmのミルフォードトラック完全踏破という夢はかなわなかった。
今の私には4日間で55kmを歩き切る体力はまだない。
「今はない」というだけ。
1年前、海外でトレッキングをしている自分を想像できただろうか。いや、できなかった。
人生は、本当に何が起こるかわからない。
できるかできないかではなく、「やりたい」と思ったことを大切にしたい。
無理かもしれないと思う夢でもリストに書き、一つずつ実現する方法を考え、少しずつ近づいていく。
その積み重ねが、きっと今よりもっと成長した自分へ連れて行ってくれる。
次にニュージーランドを訪れる時は、ミルフォードトラック55km完全踏破を目指して。
その日まで、また日本の山でコツコツと体力を積み重ねていこうと思う。
しらたき最後までお読みくださいましてありがとうございます。
それではハッピーな人生を(^o^)/


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