【燕岳】つばくろだけ/初の山小屋チャレンジ/燕山荘、有明荘/初心者登山体験記

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10月初旬に憧れの山「燕岳」へ行ってきた。

アルプスの女王と呼ばれる優美な山。写真だけでも魅了される美しさ、実際にこの目で見た時の感動は言語化が難しい。山頂手前の燕山荘まで登り約5時間8kgのザックを背負ってひたすら歩く、自分の足で歩いて行く以外に選択肢はない、燕山荘で荷物を減らしさらに1時間登る、口から出る言葉は「重い、とにかく重い」苦行の末にたどり着く素晴らしい景色、山頂に到達したものにしかわからないこの達成感が山登りを継続させるモチベーション。

必要最低限の荷物だけを詰め込んでも8kg、水分は絶対外せない、行動食、着替えも外せない、朝晩の気温は氷点下になるから上着も外せない。生きるために必要なもの以外は持っていけないのだ。泣く泣く日焼け止め以外の化粧品類をあきらめた。ウエアは下着も含めて登山用の軽くてコンパクトに畳めるもの、小さくたためるダウンジャンバーを購入し、登山用ストックも一番軽いものに買い直した。それでも8kgより減らすことはできなかった。

今回の登山で魅了されたのは山だけでない、燕山荘・有明荘という山小屋にとことん惚れてしまった。同じ金額だったら不便な山小屋に宿泊するよりも、下界の温泉旅館に泊まりたいと長年思っていたが、そんな自分の常識を底からひっくり返されるほどの癒しと感動があった。

温泉旅館は料理、部屋、風呂どれをとっても最高だ。それに対し山小屋は芸術的な料理もなければ、トイレや部屋も使い勝手がよいわけでもなく、フロは存在すらしないが、こんな山の上で温かい食事がいただけるというだけで幸福感を感じた。夕食は16時、朝食は5時なにもかもが一般からかけ離れている。それでもまた山小屋にいきたいと強く思うほどの山小屋の魅力を知ってしまった。

山頂付近に立つ燕山荘は収容人数300名以上(2022年)という大規模な山小屋にもかかわらず、登山予定日の1週間前まで予約を取ることができなかった。毎日ネットで空き状況をチェックしたまたま空いたところを予約、夫の仕事を調整してもらい日程を変えて登山が実現した。それほどまでに多くの人に愛される山小屋なのだ。

しらたき

こんにちわ しらたきです(#^^#) 三河から行くゆる~い登山の体験記録。美容と健康のために夫婦で登山を楽しんでいます。登山を始めたばかりの時は何を着て、何を持って、水分はどれぐらい持参すべきかいつも悩んでいました。これから登山を始める方、燕岳を目指している方の参考になれば幸いです。


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目次

燕岳(つばくろだけ)について

燕岳(つばくろだけ)
標高2763m
歩行距離 約13.0km
歩行時間 約8.5時間(1日目 約5時間、2日目 約3.5時間)
累積標高差 登り1450m/下り1313m
場所 長野県安曇野市

スケジュール

1日目 10月1日 前泊
 9:00ごろ ゆっくり出発
12:30 ランチ フレンチレストランLavenir 安曇野市
15:00 有明荘(ソフトバンクはほぼつながらない)
18:00 夕食

2日目 10月2日
6:30 朝食
7:00 登山口までバス送迎
7:15 登山開始
8:00 第一ベンチ
8:30 第二ベンチ
9:00 第三ベンチ
9:45 富士見ベンチ
10:30 合戦小屋
11:50 燕山荘到着
12:10 山小屋の居室で荷物整理
12:30 燕山荘でランチ
13:00 燕岳山頂めざして出発
13:30 燕岳山頂到着
14:10 燕山荘でおやつ
16:45 夕食
20:00 夜景を見た
20:30 消灯 

3日目 10月3日
4:00 起床
5:00 朝食
6:00 下山開始
6:50 合戦小屋
9:30 燕岳登山口
10:00 有明荘で風呂
12:00 ランチ「心花舎」安曇野市

1日目のランチ「ラヴニール」

安曇野市にあるフランス料理店「ラヴニール」
地元の野菜をたっぷり使った上質なフレンチ。
土日祝日ランチは5000円のコース料理のみ。

コリンキーという生で食べれるカボチャ
うずらのお肉

レストラン ラヴニール(@lavenir_azumino) • Instagram写真と動画

安曇野市穂高5761-7 TEL0263-81-3455

安曇野ICから車で約30分

「まっぷる最新版’23」を参考にレストランをチョイス

レストランの入り口に「ご自由にお持ち帰りください」と書かれカボチャが山積みになっていた。

お店の方によると地元の方は誰も持ち帰らないとのことで、2個もいただいた。

帰宅したらホットクックでどう料理しようとワクワク。甘みのつよい、とっても美味しいかぼちゃだった。スープ、煮物、サラダを作り全て美味しくいただきました。

1日目の前泊宿「有明荘」

有明荘外観
有明荘お部屋
有明荘HPより転載
有明荘夕食
有明荘朝食

前泊の「有明荘」は燕山荘グループの山小屋のひとつで登山口付近に位置する。
天然温泉の大露天風呂あり、ボリューミーなお食事、登山口までの送迎あり、貸切風呂は深夜も利用可能、下山まで荷物預かりサービスあり、下山後の風呂が無料。宿泊料は大人13,000円(2022年時点)

下山後に入る大露天風呂が最高すぎて「あーまた燕岳へ来るぞ」と強く思った。

所在地 長野県安曇野市穂高有明中房 TEL0263-84-6511
宿泊予約が時間を問わずネットでできる!

有明荘のホームページ|燕岳登山口1,380mの温泉宿 燕山荘グループ (enzanso.co.jp)

2日目 登山開始

燕岳登山口
中房温泉
登山口のトイレ


有明荘では朝食をお弁当に変更可能。日帰りで燕岳を往復する場合はお弁当をもって早めに出発することもできる。
我々は初心者で体力に自信がないので2日かけて往復する行程を選択。ゆっくりと朝食をいただき後発の送迎バスで登山口まで送ってもらった。登山口には整備されたトイレがある。

第一ベンチ
第二ベンチ
第三ベンチ
富士見ベンチ
薄っすら富士山が見えた!

合戦小屋

スイカで有名な合戦小屋。今回はもうスイカのシーズンが終わっていた。私は「おしるこ」夫は「とん汁」をチョイス。こんな山の中であったかいものが食べられるってありがたすぎる。疲れた身体におしるこが染み渡る~(≧▽≦)これぞ幸せ。

燕山荘

燕山荘のホームページ|北アルプス表銀座 燕岳(つばくろだけ)の山小屋 燕山荘グループ (enzanso.co.jp)

燕山荘が見えたー
登山道は整備されている
燕山荘HPより転載
個室の様子

燕山荘(個室)1泊2食つき19,000円
シーズンにより値段は変動
お部屋に充電できるコンセントは無いが、燕山荘の入り口に有料で携帯電話の充電ができる。

2日目 燕山荘のランチ

燕山荘に到着したらまず腹ごしらえ。

すでに山頂到達気分だが、まだ到達していない。食後は山頂をめざし再び登山。

燕岳山頂

山小屋で荷物を減らし、サコッシュに水分、タオルとお財布だけいれて再び登山。休憩しお腹も満たされているので足取りは軽い。不思議な形の岩が突き出ている。地面は砂で非常に滑りやすい。お天気に恵まれ真っ青な空。

燕山荘で登頂祝い

山頂から燕山荘へ戻り、夫と登頂のお祝いをした♪
山の上でビール、ケーキ、コーヒーなど販売されているんだよ。嬉しすぎる。

燕山荘からの夜景

燕山荘からの日の出

AM5:40
夕焼けに見えるけど日の出。
下は雲海、空はオレンジに染まり、神々しい朝日からまぶしい光が放たれる。

燕山荘の食事

夕食
朝食

おかずがテーブルに並べられていて、ご飯とみそ汁を保温ジャーから各自で盛り付けるスタイル。
夕食時は館長さんがずっとお話しをしていた(笑)
飛沫感染を防ぐために宿泊者同士の会話を避ける意味もあったのかな?!

合戦小屋(帰路)

コンビニの100円コーヒーが高すぎるといって普段はコーヒーを買って飲むことはないが、ここだと500円でも飲む不思議(笑)

3日目のランチ 心花舎(ここはなしゃ)

山をおりてきて安曇野ICに向かう途中にあるレストラン。ボリューム満点ランチの「心花舎」(ここはなしゃ)
ひとつひとつに工夫がこめられた料理、めずらしい食材で手間を惜しまない季節感あふれるメニュー。
おいしくてボリューミーなのにお値段が信じられないぐらい安い!

心花舎ホームページ (cocohanasha.jp)

おわりに

日本百名山制覇を目指し当初は仙丈ケ岳を予定していたが、山小屋の予約がとれず燕岳にした。燕岳は百名山ではないが百名山と言っていいほどの名山だった。

山頂付近の山小屋「燕山荘」へ泊り2日間の行程のため荷物は日帰りより当然多くなる。ザックの重量は約8キログラムを想定した。トレーニングは1ヶ月前、5キログラムから開始。負荷のあるザックを背負い平坦な道を1日1万歩。徐々に負荷を増やし8キログラムまで増量。週末は8キログラムの負荷で低山トレーニングをした。

夫は登山を開始するまで運動には無縁の人だったのよ(笑)こんなハードなトレーニングに付き合わされる夫はどう思っているのだろう。

ゆる~い登山体験を書くつもりだったが、正直いってぜんぜんゆるくないよ~(涙)
しかしながら燕岳、仙丈ケ岳もアルプス入門編の山々、こんなことでハードなんて言ってられない低めのレベルなんです(汗)


ちくわ(夫)

僕、最初は登山へ行きたくなかったんだ~しらたんに誘われて仕方なくだったし、自分がまさか燕岳へ行くことになるなんて想像もしてなかったよ

下山後は温泉でサッパリしキンキンに冷えたビールを飲んだら登山を辞められなくなるね♪

美味しいものを食べられるから次も頑張る!

しらたき

温泉とビールでちくわさんが釣れた(笑)
ご褒美があれば頑張れるね(≧▽≦)

しらたき

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
次なる百名山レポートが実現できるように、まずは体力作りを頑張ります。それではまた(^.^)/~~~


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