名前だけは知っていた尾瀬へ。至仏山と日光白根山を巡る5日間の山旅。雨に翻弄されながらも、待ち続けた晴れ間をつかみ、憧れの山と尾瀬を歩いてきた。
愛知県を拠点に夫婦で日本百名山めぐり中、登山記録などを発信。
私は47歳から登山を始め、夫は57歳から運動をスタートした。
体力に自信がないので「無理のない安全登山」を大切にしながら計画。
これから登山を始めたい方、同世代で百名山に挑戦してみたい方の参考になれば幸いです。
至仏山、尾瀬、日光白根山を選んだ経緯
「至仏山」「尾瀬」「日光白根山」。
名前だけは聞いたことがある。
でも、実際にどんな場所なのかは、よく知らなかった。
今回の山旅を考えるきっかけになったのは、以前から一度行ってみたいと思っていた「尾瀬」。
尾瀬という名前は知っている。写真で見ることもある。
広々とした湿原に木道が延びていて、その向こうに山が見える、あの風景。
一度は実際に歩いてみたいと思っていた。
せっかく尾瀬まで行くのだから、近くの山も一緒に登ってみよう。
そこで選んだのが至仏山。
尾瀬ヶ原を代表する山のひとつで、山頂から尾瀬を眺められるのも魅力だった。尾瀬に行くなら、至仏山もセットで歩いてみたいと思った。
そして、もうひとつが日光白根山。
こちらは……正直なところ、至仏山と一緒に登るのに、場所的にも近くて、ちょうどよさそうな山だったから。
特別な理由があったわけではない。
「ここまで行くなら、もう一山くらい登っておこう」
そんな軽い気持ち。
こうして、尾瀬を中心に、至仏山と日光白根山を組み合わせた山旅の計画ができた。
待ちに待った至仏山へ
7月上旬から至仏山の登山適期に入り、気持ちの準備はとっくにできていた。
あとは天気だけ。
ところが台風が次々とやってきたり、梅雨の影響が続いたりして、雨の日が続いた。行こうと思ってもなかなかタイミングが合わず、実現しないまま日だけが過ぎていった。
3日間晴れが続くタイミングを虎視眈々と待ち構えていた。
そしてついに、待ちに待った晴れの予報。
これは行くしかない。
登山を最優先にし、もともと入っていた予定を全部キャンセル、半ば強行する形で出発した。
移動日は雨だったが、肝心の登山日は申し分のない天気。待ち続けた甲斐があったと思える一日になった。
帰路につく5日目にはゲリラ豪雨。最強ワイパーでも前が見えにくいほどの土砂降り、各地で猛烈な雨に見舞われていた。
登山の日は幸運にも天気に恵まれたものの、その前後は雨、雨、雨。
交通機関をはじめ、さまざまなところに影響が出るほどの荒れた天気だった。
天候に翻弄された山旅だったが、待ち続けた3日間の晴れ間に、無事に至仏山・尾瀬、日光白根山を歩くことができた。
至仏山、尾瀬、日光白根山をめぐる4泊5日の旅程
1日目 8月23日(日)|移動・前泊
4:00 愛知県を出発
尾瀬戸倉着
バスで鳩待峠へ移動
アヤメ平方面へお散歩
鳩待峠で前泊
2日目 8月24日(月)|至仏山登山・山の鼻小屋泊
6:00 朝食後、至仏山へ
至仏山登山・下山
鳩待峠でランチ
山の鼻へ移動
山の鼻小屋泊
3日目 8月25日(火)|尾瀬散策・湯本千代田館泊
6:00 山の鼻小屋で朝食
尾瀬散策
鳩待峠へ移動
鳩待峠からバスに乗車
片品温泉 湯本千代田館泊
4日目 8月26日(水)|日光白根山登山
7:00 出発
ロープウェー乗車
日光白根山登山・下山
湯本千代田館で後泊
5日目 8月27日(木)|帰路
土砂降りの雨の中、愛知県へ
尾瀬戸倉から鳩待峠へ
尾瀬戸倉から鳩待峠まではマイカー規制があるため、一般車両での乗り入れは不可。
鳩待峠へ向かうには、バスまたはタクシーを利用する。
バスは定刻運行、タクシーは人が集まり次第出発するシステム、どちらも片道1300円。
尾瀬第一駐車場の料金は、24時間ごとに1,000円。




鳩待峠に到着
鳩待峠に到着すると、まず目に入るのが、きれいで新しい建物。
2025年、オープンしたばかりの「はとまちベース」と「LUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾート」。
洗練された佇まいが印象的で、山の中とは思えないほど素敵な雰囲気。
新しく生まれ変わった鳩待峠の景色に、これから始まるトレッキングへの期待も高まる。
尾瀬の看板


はとまちベース
「はとまちベース」は食事や軽食、お土産、登山グッズなどを取り扱う施設。
オリジナルの登山グッズも並び、ここでしか手に入らないアイテムも。
見ていると、あれもこれも欲しくなってしまう。
飲食メニューは種類が少なめながら、アイスコーヒーとアイスココアは濃いめで、とてもおいしい。
トレッキングの前後に、ひと息つくのにちょうどいい。
山の中とは思えないほどきれいで快適。
トイレの使用料は200円。
気持ちよく利用できる、鳩待峠のうれしい設備のひとつ。












LUCY尾瀬鳩待by星野リゾート
山小屋とは思えないほど快適で、素敵な雰囲気の宿泊施設。
落ち着いた空間と洗練された佇まいで、トレッキングの疲れをゆっくり癒せそうな場所。
こちらの宿については、あらためて下の方で詳しく紹介 ↓



鳩待峠のトイレ

アヤメ平方面へちょっとお散歩
1日目 8月23日(日)|移動・お散歩・前泊
不要な荷物は500円のコインロッカーへ預け、宿のチェックインまでアヤメ平方面をお散歩することに。
30分ほど歩いてもずっと樹林帯🌲
なかなか景色が開ける気配がないので、30分ほどで引き返すことにした。
涼しいはずの尾瀬も、樹林帯は風がなく蒸し暑い。
翌日の登山でシャツを再利用する予定だったので、できるだけ汗をかきたくなかったのに、しっかり汗をかいてしまった😂
今思い返すと宿には立派な乾燥室があったので、洗濯すればよかったのかも。
チェックイン後は「LUCY尾瀬鳩待」でのんびり過ごすした。






至仏山について
日本百名山 至仏山(しぶつさん)
・標高 2,228m
・歩行距離 約9.3㎞
・歩行時間 6時間9分
・累積標高差 のぼり713m/くだり711m
・登山口 鳩待峠
・登山ルート 鳩町峠と至仏山山頂のピストンコース
・トイレ 鳩待峠
・登山適期 7月上~10月下
至仏山登山と尾瀬トレッキングをまとめてYAMAPで記録したため、至仏山だけの詳細なデータが分からない。歩行距離と累積標高差については、ガイドブックを参考にしている。


いざ至仏山へむけて出発
2日目 8月24日(月)|至仏山登山・山の鼻小屋泊
6:14 至仏山登山スタート。
鳩待峠と山頂のピストンコース。
前夜は雨で地面が濡れている。滑って転ばないようにゆっくり歩き始めた。
朝6時の気温は20℃、天気は曇り。
登山に必要のない荷物は山小屋のロッカーへ預け、身軽になって出発。
歩き始めると湿度が高く、汗が噴き出すが、時折吹く風が気持ちいい。
暑い。日差しも強い。今度から登山には扇子を持参しようと決意。
膝下くらいの高さの笹の葉には朝露がたっぷり。
ズボンの裾が地味に濡れていく。



いつも携帯電話をザックの中にしまいっぱなしの夫。
当然、私のスナップ写真など皆無。
山に行っても、ひたすら歩いているだけだった。
ところが最近、どういう風の吹き回しだか、夫が景色の写真を撮るようになった。
そして、ごくごくたまに気が向くと、私の登山姿まで撮影してくれるようになった。
人間って、変われるんだな。
今まで、自分が山を歩いている姿を見る機会なんてほとんどなかった。
それが、写真に写った自分をあらためて見てみると……
「あれ? おばあちゃんが歩いてる?」 思わず笑ってしまった。
自分では颯爽と歩いているつもりだったのに、写真に写っていたのは、なんとも年季の入った山歩き姿。
登山では機能性ばかりを優先して、服装なんて動きやすければそれでいいと思っていたけれど、こうして自分の姿を客観的に見ると、ちょっと考え直したくなる。
これからは、登山服も少しオシャレに。
そして、歩き方ももう少しかっこうよく。
夫が写真を撮ってくれるようになったおかげで、思わぬところに新たな目標ができた。












登山道は木道が整備されていて、道迷いの心配はほとんどなさそう。
座って休める場所があまりない。
小至仏山の手前で熊鈴を落とした、
帰り道も探しながら歩いたけれど、結局見つからず。
岩場は転ばないように、滑らないように慎重に。結果、ものすごくゆっくりペースになった。




オヤマ沢とのこと、ちょろちょろと流れる沢があった。








ここで夫との合言葉。
「歩く速度が遅くとも、計画より活動時間が多くなっても、滑らない、転ばない、ケガしない方がはるかに大事」









ガイド本では通常4時間程度の山。
我々は最大7時間を想定。
多少遅くなっても想定内。
おかげでおやつを食べたり、休憩したり、景色を眺めたり。焦らず、山行そのものを存分に楽しめた。
実際の活動時間は6時間9分。



帰路はガスが晴れてきて、景色がどんどん見えるようになった。
小至仏山の稜線、尾瀬の湿地帯、そして燧ヶ岳まで見えた















12:23下山
山小屋前の靴洗い場にはブラシも用意されていて、ありがたく使わせてもらった。
13:00、はとまちベースでランチ。

LUCY宿泊者は14時までロッカーとシャワーを利用できるありがたいサービス!!
シャワーを浴びてさっぱりしてから、ロッカーの荷物を取り出して山の鼻へ移動。
鳩待峠から山の鼻までは徒歩約60分。






この日の宿泊は山の鼻小屋。
せっかくシャワーを浴びたので、汗をかかないように、ゆっくり、ゆっくり歩いたけど、やっぱり汗をかいたので、山の鼻小屋でお風呂を利用した。


尾瀬散策・歩行ルート
3日目 8月25日(火)|尾瀬散策・湯本千代田館泊
朝食後、尾瀬散策へ。
時間や体力に合わせて、さまざまなルートを選べるのも尾瀬の魅力。
今回は、尾瀬を代表する景色を巡るメジャーなコースを選択した。
今回のルートは、
山の鼻
↓
竜宮小屋
↓
弥四郎小屋
↓
尾瀬小屋
↓
ヨッピ吊り橋
↓
牛首
↓
山の鼻
尾瀬の湿原を眺めながら、のんびり歩く。






























尾瀬小屋で歩荷体験
尾瀬小屋ではスイーツを食べ、さらに歩荷体験も。
尾瀬小屋のスイーツがメニューの写真と違いすぎて笑った。
ここは歩いて物資を運ぶしかない尾瀬。
そんな場所で、これだけ豪華なスイーツをこのお値段でいただけるだけでありがたい。
文句なんて一切ない。
ただ……写真との違いが面白すぎて、笑えるし、旅のいい思い出になった。






尾瀬小屋をあとにして山の鼻へむかう






















ランチは山の鼻小屋で購入したおにぎり弁当
山の鼻ロッジで購入した、冷え冷えのアイスコーヒーと一緒に。



最後に、はとまちベースで休憩。
ここで飲んだアイスココアが、濃くて、甘くて、本当においしかった!
2泊3日の活動の疲れが吹き飛ぶほどのおいしさだった

山の鼻をあとにして、再び鳩待峠へ。
翌日は日光白根山なので、この日は片品温泉へ移動。
温泉でゆっくり疲れを癒やす
お天気に恵まれ、無事に歩き終えることができて大満足。山、湿原、山小屋、温泉、おいしいもの。
全部ひっくるめて、楽しい山旅になった。
尾瀬活動でのザックの重量は約7kg
ザックの重量は約7kg。
・ザック本体:約4kg(着替え、カッパなど)
・水タンク:2L
・水筒:750g
・行動食など
着替えは、
・トップス:3枚
・ボトムス:1枚
・下着:3セット
・手ぬぐいタオル:1枚
(至仏山登山では着替えをロッカーに預けて身軽に活動)
日光白根山について
日光白根山(奥白根山)
・標高 2,578m
・歩行距離 6.2約㎞
・歩行時間 5時間9分
・累積標高差 のぼり657m/くだり649m
・登山口 日光白根ロープウェイ山頂駅
・登山ルート 山頂駅→山頂→弥陀々池方面→山頂駅
・トイレ 山頂駅にあり
・登山適期 6月上~10月下
日光白根山の様子
至仏山・尾瀬散策に続き、締めくくりは日光白根山
時間に余裕を持った計画。ロープウェイの始発に乗り、最終便の1時間前までには下山して、山頂駅のカフェで「天空ソーダ」を飲もう!というプラン。
ロープウェイのチケット販売が7時45分開始なので、旅館の朝食はおにぎり弁当に変更。朝食はアルファ米のチキンライスをお部屋で食べて、おにぎり弁当は山頂でたべることにした。
7時に出発、途中コンビニに寄って行動食を購入、旅館からマイカーで約30分移動。朝一番8時のゴンドラに乗った。
最大7時間の余裕ある時間をとったが、実際の活動時間は約5時間。ガイドブックの参考歩行時間は4時間40分とあまり変わらなかった。
やはり足元が濡れていないというのは大きい。滑る、転ぶという危険が少なく、とても歩きやすかったので、想定していたほど時間はかからなかった。












登山道はひたすら登りが続く。
ぜーぜー、はーはー
登山道は十分に整備されていて、道迷いの心配はほとんどなさそう。









森林限界を超えると、細かな石や砂利が増えてくる。
一歩登るとズルッ。
もう一歩登るとズルズル……と、登った分だけ落ちていくような感覚
遠くまで見渡せる景色が、とにかく素晴らしい
天気も良く、時折吹く涼しい風が心地よい。






日光白根山は関東以北の最高峰。
ここより北には、これより高い山がないというのだからすごい。それだけに、見晴らしが良いのも納得。
そして、この山に時間がかかる理由もよくわかった。
景色が良すぎる
歩いては立ち止まり、写真を撮って、景色を眺める。
「そろそろ行こう」と思っても、また立ち止まってしまう。
こんなに良い山を、時間に追われて登るなんてもったいない。
じっくり、じっくり。
ゆっくり、ゆっくり。
景色を楽しみながら登りたい山だった。












山頂からミルキーブルーの五色沼を見ることができた。
5つぐらい沼とういか湖があるのに、この五色沼だけがミルキーブルーの水をたたえている、自然界とは不思議なものよ。



山頂を越えて、弥陀ヶ池方面へ少し下ったところで、千代田館で用意してもらったおにぎり弁当を食べた
こんなに素晴らしい景色を眺めながら食べるお弁当は、最高の喜び。
山で食べるご飯は、どうしてこんなに美味しいんだろう






下山は弥陀ヶ池方面へ。
下山直後に岩場が急なところがあり、下りは思った以上に時間がかかった。そこを過ぎればあとは特に問題ない登山道。









登山の締めくくりは、標高約2,000mのロープウェイ山頂駅横にある天空カフェ
日光白根山の全貌を眺めながら、天空ソーダ
登山後の冷たいソーダは、最高すぎる



LUCY尾瀬鳩待by星野リゾートについて
バスタオル、シャワー、Wi-Fi、水洗トイレ完備。ベッド頭上にはコンセントがあり、氷・冷水・温水も自由に利用できる。さらに、シャワーとロッカーはチェックアウト後も14時まで利用可能。
ロッカーへ荷物を置いて身軽に登山でき、帰ってきたらシャワーでさっぱりできる。登山者が「こうだったらいいのに」と思うものが、ほぼ全部そろっている
館内にはコンビニまであり、行動食や朝食、昼食の調達もできる。
ここまで快適だと、もはや「山小屋」と呼んでいいのか困惑するレベル
登山者目線で考えられた、とても快適な宿泊になった。



















はとまち珈琲時間
オプションの「はとまち珈琲時間」(1,500円)も楽しんだ。コーヒー豆を挽いて、淹れたてのコーヒーを焼き菓子と一緒にいただく。好きな場所で楽しめるのもよかった。登山前日の贅沢な時間☕️




LUCY豚汁ご膳(夕食)
LUCY宿泊者だけが食べることができるメニュー。
大きめにカットされた野菜と豆腐がゴロゴロはいった豚汁。
ご飯はおかわり自由。


名物 彩りいなり寿司
LUCYは1泊夕食付のプラン。朝食はついてないので、名物の「彩りいなり寿司」を購入。
ひと箱で5つの味が楽しめる、見た目にもワクワクするいなり寿司。色とりどりに並んだ姿もかわいらしく、朝食というより、これから始まる一日の楽しみを詰め込んだおべんとうといった雰囲気。
至仏山の山頂で味わう人もいれば、はとまちベースの軒先でゆっくり頬張る人も。
決まった場所や時間に縛られることなく、自分のタイミングで、好きな場所で食べられるのがうれしいところ。
山歩きの途中で食べるのもよし、宿を出る前にのんびり味わうのもよし。
手軽に持ち歩けて、見た目も楽しく、旅の時間をちょっとおしゃれにしてくれる「彩りいなり寿司」。



山の鼻小屋について
この日の宿泊は「山の鼻小屋」。
山小屋ながら、お風呂があり、個室には布団も用意されていて、想像していた以上に快適。
ただし、お部屋にはエアコンはなく、あるのは扇風機のみ。
この日は窓から直射日光が入り、まるで温室のような暑さ。とても部屋の中で過ごせる状態ではなく、しばらくは入口にあるテーブルとイスのスペースで休憩することにした。
日中は日差しがあるとかなり暑い。
一方、朝晩になると気温はグッと下がり、昼間との気温差に驚くほど。
夜は掛け布団が必要なくらいの涼しさで、昼間の暑さが嘘のよう。
山小屋ならではの環境を感じながらも、個室で布団に休め、お風呂にも入れる「山の鼻小屋」。
疲れを癒やすには十分な宿だった。





シンクもあり、湯や水を飲むこともできる。


山の鼻小屋のお食事



湯本千代田館について
前後泊は片品温泉「湯本千代田館」
ここのお料理が、とても良かった。
特に印象に残ったのが、朝食のコーヒー。
普通ならコーヒーにはコーヒーフレッシュが添えられているところ、ここでは牛乳が添えられていた。
こういうところにも、料理に対するこだわりが感じられる。
使われている食材も、いわゆる超加工品に頼る感じがなく、素材そのものが吟味されている印象。
そして、料理がありきたりではない。
フキの煮浸しも美味しかったし、特に気に入ったのがコーヒー味の花豆。
花豆をコーヒー味で煮付けるなんて初めて食べた。
こういう「ここでしか味わえないような料理」に出会えるのが嬉しい。
全般的にタンパク質もしっかり摂れる食事で、国体選手の合宿にも利用されるというのも納得。
素材を大切にして、ひと手間かけた料理を外食で、なかなか食べる機会がない。
登山だけでなく、食事まで楽しめた宿だった
さらに、旅館で洗濯機を貸してもらえたのもありがたかった。
コインランドリーを探す必要もなく、持参した洗剤とランドリーロープが大活躍。
お部屋




1回目の夕食








2回目の夕食





朝食


荷物軽量化との戦い|登山荷物を1gでも軽くしたい葛藤
化粧品をコンパクトに持ち歩く
ダイソーで購入した小さな「詰め替えパウチ」今回かなり便利だった。
化粧品を必要な分だけを小分けにして持参。
薬局などで「お泊まりセット」として販売されているものもあるけれど、1セット400円ほどと高い!
しかも一度開封すると閉じることができず、そのまま捨てるしかないのがちょっと不便。
そこで今回は、ダイソーの詰め替えパウチを使用。
3日分の化粧品を入れて、使ったあとはまた閉じておける。
必要な分だけ持っていけるし、繰り返し使えるので、とにかく便利。
荷物もコンパクトになるし、何より「これ、めちゃくちゃいい!」となった。


タオルは手ぬぐい1枚でどこまでいける?
今回の山行では、少し厚みのある手ぬぐいを1枚だけ持参した。
目的は、タオルを何枚も持たず、できるだけ荷物を軽くすること。
この1枚を、汗拭きタオルとバスタオル代わりに使い回してみた。
まずは登山中の汗拭きタオルとして使用。
その後、お風呂に入るときに手ぬぐいも一緒に洗い、入浴後はバスタオル代わりに使った。
お風呂上がりにもう一度洗って部屋で干しておけば、翌朝には洗顔後のタオルとして使える。さらに、そのまま登山中の汗拭きタオルへ。
「汗拭き → バスタオル → 洗顔タオル → 汗拭き」と、1枚をフル活用できた。
これは荷物の軽量化という点では、かなり効果があったと思う。
ただし、髪の毛には力不足
一方で、ひとつ問題があった。
それは、髪の毛。
手ぬぐい1枚では、洗髪後の髪を乾かすにはさすがに力不足だった。
今回はLUCYでバスタオルを借りることができたので、洗髪後はバスタオルで髪を拭き、ドライヤーで乾かしてから山の鼻へ移動した。
鳩待峠から山の鼻まで歩いたので、多少は汗をかいたものの、山の鼻の風呂場ではドライヤーが見つからず。
仕方なく、この日は洗髪を断念した。
ところが、あとになってシンクのところにドライヤーがあることを発見……。
なんとも残念な展開だった。
そもそも山小屋では、お風呂がないのが普通。
洗髪までできる環境は決して当たり前ではなく、今回はお風呂があるだけでもありがたいんだけどね。
軽量化も大事だけれど、タオルはもう1枚あってもよかった
今回の経験から、タオルはもう1枚持っていてもよかったと思う。
手ぬぐい1枚でかなりのところまで代用できたので、荷物の軽量化という意味では大成功。
ただ、髪を乾かすことまで考えると、もう1枚、髪用のタオルがあると安心だった。
荷物を軽くすることはもちろん大事。
でも、髪を乾かすためのタオル1枚分くらいなら、追加してもよかったかもしれない。
髪を短くするという方法もある。
ただ私は声楽をやっていて、発表会に向けて髪を伸ばしているところ。今回は「髪を切って荷物を軽くする」という選択肢はなかった。
登山の荷物を軽くしたい。
でも、髪の毛も大事。
……女性には、いろいろあるのだよ。
体力があれば、こんなことで悩まないのよね。


日本百名山37座目の記録
今回で、日本百名山めぐりは37座になった。
少しずつ山歩きにも慣れてきた部分はあるけれど、毎回毎回、いろいろなことに悩み、問題にぶつかり、小さな失敗と後悔を繰り返している。
そのたびに少しずつやり方を変え、荷物を見直し、計画を練り直しながら、ここまで来た。
まだ比較的難易度の低い山を選んでいるから、なんとかなっている部分もある。
いつかは高難易度の山にも挑戦することになる。
そのときもきっと悩んで、迷って、考えて、選択して。その山とひとつひとつ向き合っていくのだと思う。
いろいろ問題はあるけれど、余裕を持った時間計画と、その山に見合った体力があれば、だいたいのことは何とかなると思っている。
体力がないのは仕方がない。
だったら少しずつトレーニングするしかない。
朝早い時間からスタートする。
お金と時間はかかるけれど、前後泊を取り、移動の運転もできるだけ安全にする。
だってね。
熊に襲われて死ぬ確率より、車の運転で死ぬ確率のほうが、はるかに高いからね(笑)。
もちろん熊対策もする。
でも山には熊以上に怖いものがたくさんある。
熱中症、低体温症、落雷、道迷い、滑落……。
山では「これくらい大丈夫だろう」と思わず、ひとつひとつのリスクに向き合っていきたい。
ひとつひとつ悩んで、失敗して、考えて、解決していく。
ベテランの方からしたら、
「そんなんも知らんのか。アホか」
と思うことも、きっと多々あるだろう。
でもね、みんな一度は通る道よ。
私のこの珍道中が、これから山を歩く誰かの、ほんの少しでも参考になれば幸いだ。
これからも安全をいちばん大切にしながら、日本百名山のスタンプラリーを楽しんでいきたい。
そして勘違いかもしれないけど、最近、同年代の人より若く見られることがある。
……お世辞かもしれないが。
登山って、やっぱり美容に役立っているのかも? 知らんけど。
現在53歳。
目指すは、実年齢マイナス3歳の見た目年齢。
美容と健康のためにも、まだまだ山を歩きます。


コメント