富山県にある日本百名山「立山」
黒部ダム、室堂 観光もガッツリ楽しめる
初心者向けの山
立山登山とセットでおすすめの「弥陀ヶ原ホテル」
愛知県を拠点に日本百名山を巡っている登山愛好家です。専門家ではありませんが、登山記録、山での体験や観光スポットなどを発信中、実際に歩いたコースを紹介しています。
立山について
富山県にある日本百名山
・立山(たてやま)
・標高 3,003m(雄山)
・歩行距離 5.5km
・累積標高差 のぼり616m/くだり622m
・登山口 室堂
・トイレ あり





立山黒部アルペンルートがすごい
富山県と長野県を結ぶ世界有数の山岳観光ルート。乗り物だけで3,000m級の立山連峰の絶景が眼前に広がる。登山をしない人も楽しめる有名な観光地である。

我々は長野県側の扇沢から立山室堂へ向かった。
予定より早く扇沢へ到着したので、早い時間帯に変更。
登山は少しでも早い時間に開始したほうが安全だといわれている。
手数料500円を支払ってでも30分早く出発することを選んだ、安全にはそれだけの価値がある。


乗り物の待ちの列に、おいしいものを販売にくる。
ここで笹寿司とイカの干物を購入し登山中の行動食にした。




黒部ダムが圧倒的な美しさ



黒部ダムは圧倒的スケール、ダイナミックで美しい。放水の迫力はもちろん、周囲を囲む立山連峰の雄大な景色が絵画のよう。遊歩道から眺めるダム湖のエメラルドグリーンも絶景。自然に人の力が調和した壮大な景観。写真では伝わらない感動、ぜひ現地で見て欲しい。



熊が泳いでいた「みくりが池」

登山の数日前「熊が泳いでいた」というニュースにビビりつつも、前日に急遽熊スプレーを購入して出発。食べ物はジップロックに入れて臭い対策をし、熊鈴も持参した。現地ではその後、熊の目撃情報はなく、見晴らしのよい開けた山だったので、周囲を確認しながら慎重に登山を楽しんだ。
熊スプレーが高い!


熊スプレーがまさかの1本12100円!
お店で金額を見て思わず固まった。日焼け止めスプレーぐらいの感覚で「せいぜい1000円ぐらいかな」と思っていたので10倍以上のお値段にびっくり、それでも命には代えられないので万一の安心を買うつもりで購入した。
熊スプレーは残念ながら在庫が1本しかなかった。
夫婦2人で「どちらが持つか問題」が発生するハズだが、わたしに確認することもなく夫は当然のように自分のザックに装着していた。夫が自分だけ助かろうというわけではなく「熊が来たらスプレーで応戦すればいい」と軽く考えている様子。どうやら夫の脳内では、熊スプレー=日焼け止めスプレーくらいの感覚らしい。
立山の頂上で参拝




登拝料は大人700円(子ども300円)
立山の山頂へ行くには登拝料の支払いが必要。これだけ美しく整備された山を維持するのは本当に大変なこと。清潔なトイレも整い、安全に登山できる環境を整えてくださっていることを思えば、登拝料は感謝の気持ちとして喜んで支払いたい。


立山の様子
いざ登山へ参る!















弥陀ヶ原ホテル
4月~11月、期間限定で営業している雲上の高原リゾート。
室堂からバスで15分(マイカーで行くことはできない特別な場所)
数多くの高原植物、非常にめずらしいガキ田が広がる湿地帯。
星空観察など多彩なアクティビティがある。
登山だけで終わらず、欲張りに楽しみたい方におすすめホテル。


お部屋の様子


弥陀ヶ原遊歩道



弥陀ヶ原ホテルの夕食








弥陀ヶ原ホテルの朝食

大浴場


風呂の撮影はできないので公式サイトより転載
宿泊料
8月中旬 平日 1泊2食付 洋室ツイン 70,400円(1人35,200円)
骨折からの復帰登山
疲労骨折からようやく復帰し、3ヶ月ぶりのリハビリ登山だった。
愛知県では気温が40℃超えの猛暑の日々、この日の室堂の気温は15℃、まるで別世界のような涼しさで避暑としても最高の場所だった。
出発数日前まさかの「熊の目撃情報」に、どう対応していいのか分からず、不安を抱えたままの出発となった。現地の状況が分からないため「最悪、登山はやめて観光だけにしよう」と決めて、慎重に準備を整えた。
熊スプレーと熊鈴を持参し、食べ物は匂いが漏れないようにジップロックへ。できる限りの対策をした。
室堂で最新の情報を確認すると、3日ほど目撃情報はなく、登山道は見晴らしが良かった。
藪もなく、熊が潜むような場所も少ない様子。出没しやすい朝夕を避け、明るい時間帯のみ行動することにした。
平日にも関わらず、シーズン中ということもあって登山者が多くにぎやかで少し安心したが、それでも常に周囲を警戒し慎重に進んだ。幸い、熊に遭遇することなく無事に下山。久々の登山を無事終えることができた。
あともう少しで室堂に到着という位置で突然の雷に慌てて下山した。
「熊も怖いけれど、山中の雷はもっと怖い!」
ロープウェイが雷の影響で運行停止になるほどの荒天。自然の怖さを思い知らされた。
登山道は半分ほど舗装されており、道迷いの心配がないほど整備が行き届いていた。
途中だけでなく山頂にもトイレがあり、百名山の中でも非常に歩きやすい山。
「初心者こそ、こういう整備された百名山から始めるのが安心だな」と感じた。
登山時間はわずか3時間ほどだが、ブランクのせいか体はヘトヘト。
宿泊先のホテルでは、世界的にも珍しい湿地の遊歩道を少しだけ散策し、雨が降ってきたため早めに切り上げた。
今回は久々のリハビリ登山で疲労度が高く思うように活動できなかった。
あらためて思ったことは――「遊ぶためには体力が必要」ということ。
体力があれば、もっと多くの経験や感動を味わえる。
これからも登山を通じ日々体力をつけ、全力で遊べる自分でいたい。
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