愛知県を拠点に夫婦で日本百名山を巡っている登山愛好家、53歳の女性。
夫と21歳の次男とともに冬の美ヶ原での体験をブログにまとめました。
春夏秋冬楽しめる私のお気に入りのホテルです。長野県への旅行を検討されている方の参考になれば幸いです。
人気すぎるスノーシュートレッキング
スノーシュートレッキングを体験したく、王ヶ頭ホテルが開催する教室に参加を希望した。
しかしこの教室、まずホテルの宿泊予約が取れないと申し込み自体ができない仕組み。
さらにホテルが予約でき、教室に空きがあっても、2日目12時台の送迎バスに空きがなければ参加できないという条件付き。
そもそもホテルの部屋がなかなか取れないうえ、教室自体も人気が高い。
想像以上に予約が困難。
そこで方針を変更し、まずは現地のホテルに宿泊することを最優先し、教室参加はあきらめ、
スノーシューをレンタルし、自分たちで現地を歩くという選択。
我が家の次男は根っからのインドア派。
家が大好きで、家の中で過ごす時間を何よりも好むタイプ。
当然断られるだろうと思っていたが、意外にも「行く」と言った。
こうして夫婦と次男の3人でスノートレッキング旅行に出かけることになった。
教室に参加せず、自分たちのペースで雪の世界を歩く旅の始まり。
王ヶ頭ホテル
予約がとりにくい
王ヶ頭ホテル の予約は、基本的に公式サイトで空きを見つけてネットまたは電話にて申し込む形。
しかし実際には数か月先までほとんど空室がなくなかなか予約が取れない。
このホテルは14日前からキャンセル料が発生する仕組みになっている。
その頃になるとキャンセルが出始めポツポツと空室が現れる。
公式サイトで予約状況をこまめに確認していると、その“空きが出る瞬間”はすぐにわかる。
ホテルの空きに合わせて自分たちの予定を調整する方法が、予約を取りやすい戦略になる。
美鈴湖駐車場からのバス移動もイベント
集合場所は、標高1000mの美鈴湖駐車場。14時15分の出発時間を過ぎてもバスが現れず、「場所を間違えた?」「乗れなければ宿泊できないのでは……」と少しずつ不安が募った。
ようやく到着したバスに乗り込めば、そこからは期待以上のひとときが待っていた。
ハンドルを握るのは、なんと元救急救命士という経歴を持つ運転手さん。
その肩書きだけで、険しい山道も一気に心強くなる。
美ヶ原林道を約1時間、標高2000mのホテルを目指す道中、窓の外には安曇野の市街地や雪化粧をした北アルプスの絶景が。 運転手さんの軽妙な山々の解説や、地元ならではのイベント情報に耳を傾けているうちに、移動時間はあっという間に「特別なイベント」へと変わった。





トワイライトドリンクサービスでひと息
15時半~18時まで「トワイライトドリンクサービス」がある。
提供されるのは、スパークリングワイン、りんごジュース、そして甘酒等。
到着後の時間をゆったり過ごせる、うれしいウェルカムサービス。
この日はトレッキング帰り。
体の芯まで冷え切っていてとにかく寒い。
そんな状態でいただいた温かい甘酒。
じんわりと体に染みて、生き返る感覚。
雪の世界を歩いたあとの一杯。
この時間もまた、このホテルならではの贅沢なひととき。

部屋(和洋室)


食事
山菜、魚、野菜等、自家生産の新鮮素材で作り上げる安全でおいしい信州の味。
















大浴場がとにかく快適!
大浴場は「手ぶらで行ける」ところがうれしい。
タオルが備え付けられているため、部屋から何も持たずに向かえる。
これは地味だが、かなりありがたい。
浴場には展望風呂、露天風呂、サウナ、そしてマッサージチェアまでそろっている。
マッサージチェアには電気毛布のひざ掛けが用意されていて、湯上がりに体が冷えない工夫がされている。細かい気配りがありがたい。
利用時間も魅力的。
14時から翌日11時半まで入浴可能なので、夜中でも早朝でも好きなタイミングで入れる。
標高2,000mの展望露天風呂
雲海、ご来光、夕映え、星空パノラマと自然がおりなす壮大なドラマがまっている。

貸切風呂がなんとなんと無料!
さらに貸切風呂も用意されている。
利用時間は昼12時から翌朝10時まで。
チェックイン時に案内があり、QRコードから予約する仕組み。
そして驚くのが追加料金なし、無料だということ。

本当に“手ぶら”でいい理由
このホテルのお風呂で特に感心したのが、クレンジングと洗顔が浴室内に置いてあること。
最近の温泉旅館は、シャンプー・コンディショナー・ボディーソープはあっても、クレンジングは置いていないところが多い。
あったとしても洗面所に設置されていることが多く、入浴の流れとしては少し不便。
その点、ここは浴室内にきちんと設置されている。
さらに化粧水と乳液も用意されている。
本当に手ぶらで問題ない環境。
荷物をできるだけ減らして旅行したいと思っても、基礎化粧品一式を持つとそれなりの重さになる。
その負担がないというのは想像以上に快適。
細部まで考えられている宿。
だからこそ、何度も訪れたくなる。


日の出カフェという特別な時間
日の出30分前から「日の出カフェ」がオープンする。
この時間限定のマフィン、無農薬コーヒーを販売している。
この日の⽇の出は6時27分。
私たちは6時ごろカフェへ向かった。
外はまだ真っ暗。
マフィンの味を選ぼうにも暗くて表示が見えずよくわからない。
それでも種類は豊富で、好きなものを自由に選べる。
残念ながら、この日は一面真っ白。
ガスに包まれ、日の出は見ることができなかった。
それでも、温かいコーヒーと焼きたてのマフィンに癒される時間。
朝の静けさの中で味わう一杯は格別。





早朝から動き出す人たち
ラウンジには、すでにトレッキングシューズを履き、登山用ステッキを手にした人たちの姿。
今にも歩き出しそうな雰囲気。
気温はマイナス4度。
景色も見えないガスの中、それでも歩きに出る人たちがいる、その本気度に少し驚いた。

満天の星空観察会
20時15分からホテル周辺で星空観察会が開かれる。
外に出ると、空いっぱいに広がる星。
スタッフの方が星空や宇宙について説明してくれる。
宇宙はどんどん広がって日に日に膨張しているらしい。
正直なところ私には少し難しい内容。わかる人にはきっと面白い説明。
空を見上げた瞬間の感動はシンプル。
細かい星までびっしりと見えすぎて、星座が判別できないほど。
ただただ圧倒される光景。

星空撮影は難しい
スマホのナイトモードで10秒ほどかけて撮影してみる。
けれどなかなかうまくいかない。
星空をきれいに撮るには、もう少し勉強が必要。
これから登山で夜空を見る機会もあるはず。
そのときに上手に撮れたらうれしい。
ただ、とにかく寒い
標高の高い場所の夜。
想像以上の寒さ。
私たちはあまりの寒さに1分ほどでリタイヤ。
満天の星空は確かに素晴らしいが、防寒対策は必須。
寒さも含めて、忘れられない体験。

日本百名山・美ヶ原でスノートレッキング

2月中旬。
出発地の松本市(標高約1,000メートル)はまさかの気温25度。
万全の防寒対策をしてきたが、暑さ対策はゼロで完全に想定外。
ところが標高約2,000メートルの美ヶ原は気温4度。
やはり山の上は別世界、山麓の暑さが嘘のよう。
スノーシューをレンタルし、王ヶ鼻を目指して歩き始めたが、想像以上の寒さと強風。
体感温度はさらに低く1日目は早々にリタイヤした。
幸運にも2日目は好転に恵まれスノーシューをつけて夫と王ケ鼻までトレッキングができた。
前日のあまりの寒さにめげたのか、残念ながら息子はついてこなかった。
スノーシューたけでなく、ソリ遊び、雪遊びのグッズも用意されており、無料レンタルサービスがある。
トレッキングへは行かなかったが、息子はソリ遊びを存分に堪能することができた。














雪上車で行く「美しの塔」への冬旅
冬の美ヶ原高原。ホテルの玄関前に現れたのは、力強いキャタピラは非日常の極み!
雪上車に揺られて、美ヶ原のシンボル「美しの塔」を目指す特別な体験。



驚きのコックピット!ハンドルがない?
運転席を覗かせてもらうと、そこには驚きの光景が。
なんと、普通の車にあるはずのハンドルがない!
代わりに並んでいるのは2本のレバー。
このレバーを引くことで左右のブレーキを制御し、キャタピラーを操るのだそうだ。
ドライバーが巧にレバーを操り、巨体をコントロールする様子は迫力満点で、思わず見入ってしまった。

白銀の雪原を突き進む、圧倒的な走破性
雪上車が動き出すと、そこはもう非日常の世界。
普通の車では立ち入ることすらできない真っ白な雪原を、キャタピラーが力強く踏みしめて進んでいく。
エンジン音とともに振動が伝わり、雪をかき分けて進む体験そのものが、アトラクションのような高揚感。

「美しの塔」で刻む、忘れられない時間
目的地である「美しの塔」に到着。
静寂に包まれた雪景色の中に佇む塔は、夏とは全く違う幻想的な姿を見せてくれた。
現地で心ゆくまで写真を撮影し、再び雪上車に揺られてホテルへ。
移動そのものがメインイベントになる贅沢なひとときだった。



絶品イタリア惣菜のお店NABE-SANでランチ
集合場所の「美鈴湖駐車場」までマイカーで約30分。
集合場所へいく前に、絶品イタリア惣菜が楽しめるお店でランチ。
まずメイン料理を ピザかキッシュから選ぶスタイル。
そしてその後、ずらりと並んだお惣菜の中から 好きな3品を選ぶ。
選んだお惣菜は、きれいにプレートに盛り付けて提供してくれる。
ショーケースには美味しそうなお惣菜が並び、
「どれにしよう…」と迷ってしまうほど。
どれも魅力的で、
ワクワク、ドキドキ。
料理を選ぶ時間まで楽しい、
そんな体験ができるレストランだった。







手網炭火自家焙煎珈琲店「ピラータ」
お昼時にホテルから美鈴湖の駐車場へ戻ってきた。
近くにあるカフェピラータ に立ち寄ることにした。
暖炉の火を使い機械に頼らずコーヒー豆を焙煎している。
店主自身も「コーヒーだけはうちのがどこよりも一番うまい」と言い切るほどの自信。
実際に一口飲んでみると、深くしっかりとした焙煎で、酸味が少なく、とても飲みやすい。
そして驚いたのは、冷めてもおいしいこと。
むしろ冷めると甘みが出てくるような、奥行きのある味わいだった。
焙煎は暖炉の火で行うため、夏はとても大変だそう。
なんと朝3時に起きて暖炉に火を入れ、コーヒー豆を焙煎する こともあるという。
想像するだけで暑そうだ。
さらに意外だったのは、焼きたてのコーヒー豆が一番おいしいわけではないという話。
豆によって違いはあるものの、こちらのコーヒーは 焙煎してから1週間ほど経った頃が一番おいしいのだそう。
そんな話を聞きながら飲んだコーヒーは格別。
あまりに気に入ったので、自宅でも楽しめるように お土産用のコーヒー豆を購入して帰ってきた。
それからカレーライス、パスタの量がとんでもなく多くてビックリした(笑)






おわりに
予約が取れない理由がよくわかる宿 王ヶ頭ホテル の予約は、公式サイトで空き状況を確認する仕組み。
サイトはとても見やすく、直感的に操作できる。
この時点で他の旅館と差別化できていると感じる。
キャンセル料が14日前から発生するため、その頃になるとぽつぽつと空室が出始める。
そこを狙って予約するのが現実的な方法。
一般的な旅館では高価格帯の部屋が最後に残りがちだが、このホテルは事情が違う。
価格に関係なく、とにかく空きが出ない。
結局のところ、ホテルの空きに自分たちの予定を合わせるしかない。
それほどの人気。 ⸻
なぜそこまで人気なのか 理由は明確。
ここでしかできない体験があること。
そして何より景色が圧倒的に素晴らしいこと。
冬は雪上車の乗車体験があり、それが無料。
スノーシュートレッキングも、専用シューズを1,500円で激安でレンタルでき、気軽に楽しめる。
館内には子どもが遊べるスペース、景色を楽しむ場所、図書コーナー、星空観察ができる環境などが整っている。
世代を問わず、それぞれが思い思いの時間を過ごせる工夫が随所にある。
客室は清潔に整えられ、大浴場も心地よい。
そして何より食事が格別。
早朝の日の出カフェや星空観察など、細やかなサービスが次々と用意されていて、滞在中に退屈する瞬間がない。
これだけ至れり尽くせりでありながら価格は良心的。
予約が取りづらいのも納得。
リピーターが多いのもうなずける。
ちなみに私自身、このホテルは今回で4回目。
普段は同じ宿に二度泊まらないようにしているが、それでも足を運びたくなる場所。
それだけ魅力のある宿なのだ。
しらたき最後までお読みくださいましてありがとうございます。
それではハッピーな人生を(*^_^*)


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