屋久島トレッキング【縄文杉コース】体験記/まじでキツイわ/2023年5月

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しらたき

世界遺産屋久島にある縄文杉トレッキングコースへ行ってきました!
往復約10時間、まじでキツかったよー( ;∀;)
ガイドさんがとにかく歩くの速い。最終バスに乗れないと帰れなくなるから必死で歩いたよ(´;ω;`)ウッ…

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目次

屋久島とは

深く美しい自然が息づく世界遺産の島
鹿児島から飛行機で約40分、高速船で2~3時間の場所。
日本有数の多雨地域で、梅雨時の降水量は東京の4倍以上。

位置は鹿児島市の南方約135km、県本土の南方約60kmの海上。屋久島とその西北西約12kmにある口永良部島の2島からなり総面積は540.48k㎡、内93%を占める屋久島は周囲132kmの円形の島で九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を筆頭に、標高1,000m以上 の山が45座以上あり、多くを山岳部分で占められていることから洋上アルプスと呼ばれている。

1993年に樹齢数千年の屋久杉をはじめとする特殊な森林植生や、亜熱帯から冷温帯に及ぶ植生の垂直分布など、屋久島 の貴重な自然環境・自然資源が世界的な評価を受け、我が国で最初の世界自然遺産に登録された。気象は多量な雨が特徴的で、年間平均降水量は平地で約4,500mm(山間部は8,000~10,000mm)と、日本の年間平均降水量の2倍をはるかに 超える、その半分近くが5月から8月に集中。気温は亜熱帯に位置するため平地では年間平均気温約20度と温暖、屋久島においては その標高差により亜熱帯から冷温帯の植生分布がみられる特異性から、山岳部では冬季には積雪もみられる。(屋久島町公式サイト 屋久島の概要より)

屋久島町 · 鹿児島県熊毛郡

森の王者「縄文杉」

樹齢7200年ともいわれる森の王者、屋久島の厳しい自然を生き抜いてきた貫禄に満ちた縄文杉。
神々しいオーラをまとった姿の縄文杉はトレッカーの間で憧れの存在。
道中は巨樹や巨岩、奇岩、潤いに満ちた沢など、感動と驚きの連続。
往復10時間の長丁場。十分な体力と安全装備が必要だ。

往復約10時間のコース
遅くとも7時には荒川登山口を出発し、縄文杉への到着は11時~12時ごろが目安。
最終登山口発のバスは17時45分。

コース概要
トロッコ道は高低差の少ない平坦な道のり
大株歩道からは岩や木の根が行く手をさえぎる山道、随所に急勾配
ウィルソン株より先は木道、階段などが足場となる

トイレは3か所(それ以外は携帯トイレブース(囲い)が設置されている)
荒川登山口
小杉谷山荘跡
大株歩道入口

縄文杉コースの一日

縄文杉コースの朝は早い

朝食と昼食のお弁当
早朝5時ホテル前出発
登山バス料金を払うともらえる

4時起床。朝食と昼食用の2食を持参。登山バスの乗車券は前日に購入、チケットを購入した際に木製の飾りをいただいた。わかる人には分かる縄文杉を目指したことがある証。

いくつかのホテルを周りガイドさんがツアー客をピックアップしていく。

この日一緒に行動するメンバーと軽く自己紹介しつつバンで移動。

スタート地点の「荒川登山口」まではマイカー規制のため登山バスで行く。

早朝にもかかわらず多くの登山客がバスを待っている。

屋久杉自然館から登山バスに乗り換え
ガイドさんから事前説明
荒川登山口までバスで移動
荒川登山口到着
朝食用のお弁当

荒川登山口へ到着したらまずは朝食。準備運動、トイレを済ませ出発。
ホテルの朝食をお弁当に変更。中身はおにぎり2個、ウインナー、卵焼き、ごま団子、コロッケ。

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荒川登山口をスタート

まだ写真を撮る元気あり
トロッコ

荒川登山口をスタートし、前半は杉伐採で使用されていた約8kmのトロッコ道をひたすら歩く。

トロッコ道を歩いていく
ここは柵があるから安心
トンネル
ここから7名が転落したらしい

かつてトロッコを走らせた線路の上をひたすら歩く。ほとんど橋には柵があるがたまに欄干のない橋は震えながら渡った。
以前7名の方が転落したという場所、ここは柵があるのにどうして落ちるのか謎。高さは5m以上あるだろうか落ちたらタダじゃすまなそうな川と岩場。

小杉谷集落跡

休憩小屋

林業でかつて栄えた小杉谷集落跡(当時は500人以上が住んでいた)など屋久島の歴史と文化を見ることができる。
集落跡地のベンチで少々休憩。

小杉谷山荘跡 バイオトイレ

小杉谷集落から30分ほど移動した場所にバイオトイレが設置されている。紙が設置され、お掃除もされていて本当にありがたい。

三代杉

樹齢約1200年といわれ、初代が倒れた後に2代目が生えたが、2代目も約1000年育った後に伐採され、現在の木はその上に生えた3代目。代を重ねたくましく成長し続ける杉の生命力は感嘆する。

仁王杉

寺門に立つ仁王像が名前の由来とのこと。吽形(うんぎょう)は倒木。
忍者NARUTOで木の葉の里の扉に「あ」「ん」って書かれていたよね、なんか関係あるのかな。

翁岳がみえる

大株歩道入口 トイレ休憩

トイレ
湧き水

出発から3時間ほど。トロッコ道が終わりいよいよ登山開始。
休憩広場とトイレがあり多くの人が足を休めている。
湧き水が飲めるとのことだったが、私はお腹が心配なので一度も口にしなかった。

ハート型 ウィルソン株

大きな切り株。中から上をのぞくとハート型。

植物学者のウィルソンさんが紹介したためこの名前がついた。

翁杉

2010年に倒木

お昼休憩

ガイドさんがコンロで湯を沸かし、みそ汁を提供してくれた。

夫婦杉(めおとすぎ)

夫婦で手をつないだような形でこの名前がついた。高さ10mほどの所で枝どうしがつながっている。

やっとついたぜ縄文杉

往路約4時間30分、復路約4時間、休憩1~2時間。距離22km、高低差770m。

この縄文杉に会うために日々トレーニングし、屋久島まで飛行機と高速船を乗り継いで来たのだから、その達成感ときたらハンパない。7000年以上の月日をここですごしてきた縄文杉を前にしたら、たかだか50年しか生きてない自分がものすごく若く感じた(ちょっと図々しいぞ)

目標達成の喜びもつかのま、すでに疲労困憊なのにまだ帰路が残っているんだよーー( ;∀;)
行程でいったらただの折り返し地点なんだよーー終わりじゃないんだよーー( ;∀;)

おサルに遭遇

写真がうまく取れなかったけど、人間慣れしているのか結構近くまで来た。

ハート型

大工さんのいたずらで5年ほど前に掘られたハート型。

エメラルド色の川

疲労で帰路の写真はほとんどない。しんどいとか思いながらルートから川まで少しくだり写真をとってきた。


こちらの登山バスの最終発車時刻は17時45分、それまでに往復してくるためには時間配分を考えて行動しなくてはならない。
我々はガイド付きツアーなので、ガイドさんについてゆけば休憩を含め時間配分をうまくやってくれるが、なにもかもが速い。休憩が短い、食事の時間が短い、歩くのめちゃくちゃ速い。必死でガイドさんについて無言で歩き続けた。写真を撮っているとおいていかれるので、ここぞというビューポイント以外はほとんど写真が無い。

タイムスケージュル

4:00 起床
4:30 朝食、昼食を受け取る。お腹がすいて朝食の弁当をホテルのロビーで半分食べた。
4:50 ホテル入口で待機
5:00 送迎バンに乗車
5:10 屋久杉自然館バス乗り場着 バスの発車まで注意事項など事前説明
5:30 荒川登山口に向けてバス出発
6:10 荒川登山口到着 朝食、準備運動
6:30 縄文杉にむけて出発!!
7:20 小杉谷・石塚集落跡 トイレ休憩
8:00 三大杉 
8:50 仁王杉
9:10 大株歩道入口 トイレ休憩
9:45 ウィルソン杉
10:40 昼休憩
11:10 夫婦杉
11:40 縄文杉到着!!
12:10 下山開始 
12:50 野生のサルに遭遇
13:30 翁杉
15:20 エメラルドの川
16:15 荒川登山口到着
16:30 登山道バス出発
17:10 屋久杉自然館到着
17:30 ホテル帰還

事前トレーニングはこんな感じ

縄文杉往復10時間を想定し、1日10,000歩のウォーキング月3回3~5時間程度の登山事前に1回だけ10時間の登山にトライし「なんとかなるかな」というわずかな自信をもって本番に臨んだ。

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ヤマップの記録を振り返ると回数だけでなく、活動距離も年々伸び数年かけて体力をつけてきたが、縄文杉コースはマジできつかったよ! 

「初心者でもいける縄文杉コース」とか書いてあるブログなどを見かけると「ウソだ!絶対ウソ!!」と言いたい(笑)

登山は初心者でもフルマラソンやってますとか、きっと普通以上の運動をされているハズ。

近年のマイ登山活動日数(ヤマップデータ)

2020年6月~
2021年6月~
2022年6月~

近年のマイ登山活動距離(ヤマップデータ)

ガイドさんのリュックがデカイ

ガイドさんのリュックがおよそ17キログラムとのことだった。
中身はツアー客に貸す座布団、昼食時に提供してくれた味噌汁用の水、湯を沸かすバーナーと鍋、カップ、そしてロープ。

「ロープ?」と聞き返してしまった。

崖から落ちたり、トロッコ道から落ちる人がいるらしい( ゚Д゚)えーーーー
崖から落ちた人の救出用として、いつか必要な時のために重たいロープを10時間ずっと背負って歩いていたんですよ。

道案内だけでなく、参加者の安全を考慮し万一の際に備えてくれていたというのは本当にありがたいですし、山岳ガイドという仕事は過酷です。

やっとこれた屋久島ですから、もっともっと写真を撮りたい気持ちがありましたが、有名スポット以外での写真撮影をガイドさんがすごく嫌がりました。下山してから聞いたのですが崖から落ちたりする人はだいたいよそ見が原因。疲労で足腰が弱っているところによそ見をするとフラッっとして落ちていくのだと。

確かに後半はチラっと横を向くだけでフラつきました。事故なくツアー客を帰らせるためには、わき見をせず一心不乱に歩き続けるしかなかったんですね。ガイドさんがものすごいスピードで先頭を歩いていくので、はよ帰ってビール飲みたかったんじゃないの?とも思いましたが、私のザックの3倍の重さのロープ入りザックを背負って歩き続けていたんだから、はよ帰りたいよね。なんも言えねええ文句ないです。事故なく帰還させてもらえて感謝しています。

山中のトイレ問題は切実

14時間にわたる活動時間、トイレ問題は切実。

山中でトイレにいきたくなったらどうするか?
どこでするのか?
どんな格好でするのか?
お尻が見えないようにスカートタイプの何か用意するの?
携帯トレイがうまく使えるのか?
使用済の携帯トイレをどうやって持ち歩くの?
うんこブラブラさせて歩くの?
湧き出る疑問の数々(笑)

雑誌でガベッジバッグなるものを見つけたが同じものを見つけることができなかった。
夫がネットでダイソーにあることを発見し前日に買ってきてくれたガベッジバッグ

あれこれ心配した割には携帯トイレに活躍の場は無くガベッジバッグが不発に終わった(笑)

さいごに

わたしは日本百名山を登頂することを目標としているので、当初は屋久島にある「宮之浦岳」を目指していたが、目的のツアー予約が取れず今回は有名なトレッキグコースである「縄文杉コース」を選択した。

正直言って宮之浦岳が本番で、縄文杉コースはおまけぐらいのつもりだった。
その後予習をしていくうちに、縄文杉コースが予行練習レベルではないことが判明したが、お金も支払ってしまったしやるしかねぇ(笑)

まずは生活習慣の見直しから開始。
私のライフスタイルは深夜2時に就寝、朝9時起床という完璧夜型生活。
本番では4時起床、不安しかない。
睡眠不足で登山を一度でもやったことがあれば、その過酷さがわかると思うが言葉にできないほどのしんどさ。
そうならないためには早寝早起きを日々心掛けるしかない。遅くとも0時には寝るように頑張った。
0時に布団にはいっても眠れない日々が続きこれも辛い。

縄文杉は写真で見たらさほど迫力も感じられない普通の木に見えるが、行ったものにはわかる縄文杉のすごさ。
屋久島で大きく育つためにはいくつもの偶然と試練を乗り越えなければならない。
何千年もかけて育ち、伐採されることなく奇跡的に生き残り、私が生きるこの令和の時代に縄文杉に出会えたこと、それもまた奇跡。屋久島「縄文杉コース」は単なるトレッキグツアーではなかった。

もしも百名山の「宮之浦岳ツアー」が実現していたら「縄文杉コース」へは今後行かなかった可能性がある。
なりゆきでの縄文杉コースだったが、私自身の世界観、人間性に影響をあたえる実り多き旅行となった。
次こそ宮之浦岳へ!

必ずまた屋久島へ行きます。

しらたき

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。
それではまた(^^)/~~~

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